原水禁大会 - 原水禁 - Page 4
2020年06月24日
「被爆75周年原水爆禁止世界大会」開催要項
「被爆75周年原水爆禁止世界大会」は、オンラインで開催致します。
緊急事態宣言が解除され、徐々に社会・経済活動が再開されていますが、未だ新型コロナウイルス感染症は終息をみていません。さまざまな集会やとりくみが相次ぎ中止や自粛となる中、今年の「被爆75周年原水爆禁止世界大会」はオンラインでの開催とさせていただきます。
核兵器をめぐる動きは、2020年4月に開催予定であったNPT再検討会議が延期となる一方、米国・ロシア・中国などの核兵器保有国の核開発は、留まるどころか進み続けています。また、福島第一原発の汚染水放出問題や原子力規制委員会による六ヶ所再処理工場の「合格」など、原子力をめぐる課題・問題もあります。
このように核をめぐる状況が、一層厳しい中で迎える今年の「被爆75周年原水爆禁止世界大会」は、大きな節目となります。国内外から多くの参加者を結集し、核兵器廃絶・脱原発・ヒバクシャの援護連帯に向けて大きな声を結集すべく、オンラインでの開催とさせていただきます。
Ⅰ.「被爆75周年原水爆禁止世界大会」は、オンラインで開催します。
「YouTube」を利用し、事前収録・編集した動画をネット配信し ますのでご覧ください。それぞれのURLなど詳細にいては、こちらの 「原水禁HP」 gensuikin.peace-forum.com/ に掲載します。
VIDEO
Ⅱ.YouTube「被爆75周年原水爆禁止世界大会公式チャンネル」にご登録ください。
1.YouTube「被爆75周年原水爆禁止世界大会公式チャンネル」 URL
https://www.youtube.com/channel/UCE9kPbD9CrNxSe9eF54nz3Q/
2.YouTube「被爆75周年原水爆禁止世界大会公式チャンネル」QRコード
被爆75周年原水爆禁止世界大会公式チャンネル
Ⅲ.「被爆75周年原水爆禁止世界大会」
1.オンライン集会
(1)広島大会:8月6日(木)13:00~
(2)長崎大会:8月9日(日)13:00~
(3)福島大会:8月12日(水)13:00~
(4)内 容:
① オープニング ② 議長挨拶 ③ 現地実行委員会挨拶
④ 海外ゲスト挨拶 ⑤ 被爆者等からの訴え ⑥ 高校生平和大使からの訴え
⑦ 基調提起 ⑧ アピール採択 ⑨ エンディング
2.オンラインシンポジウム
(1)国際シンポジウム:8月6日(木)14:00~
テーマ:核兵器廃絶と日本のプルトニウム
※ 海外から3名、国内から2名を予定しています。
(2)高校生シンポジウム:8月9日(日)14:00~(生中継予定)
※ テーマ等の詳細については後日発表します。
3.オンライン分科会・特別分科会
(1)分科会:8月4日(火)13:00~
(2)特別分科会:8月5日(水)13:00~
※ 詳細については後日発表します。
4.オンライン広島・長崎・福島独自集会・行動
(1)広島行動・集会
① 日時:8月6日 9:30~10:30 原爆ドーム付近
② 内容:原爆ドームを囲むアピール行動
(2)長崎県民集会
① 日時:8月8日 13:30~ 長崎市民会館文化ホール
② 内容:集会・被爆体験講話
(3)長崎「反核9の日座り込み」
① 日時:8月9日 10:30~11:30 爆心地公園
② 内容:ミニ集会・献花・黙祷
(4)福島行動・集会
※ 計画中
2020年06月04日
被爆 75 周年原水爆禁止世界大会の実施について
大会ポスターの制作も進めています
「被爆75周年原水爆禁止世界大会」は、オンラインで開催いたします。
「YouTube」を利用し、動画をネット配信します。
※URLなど詳細にいては、後日発表いたします。
1.オンライン集会
(1)広島大会:8月6日(木)13:00~
(2)長崎大会:8月9日(日)13:00~
(3)福島大会:8月12日(水)13:00~
(4)内 容:① オープニング
② 議長挨拶
③ 現地実行委員会挨拶
④ 海外ゲスト挨拶
⑤ 被爆者等からの訴え
⑥ 高校生平和大使からの訴え
⑦ 基調提起
⑧ アピール採択
⑨ エンディング
2.オンラインシンポジウム
(1)国際シンポジウム:8月6日(木)14:00~
テーマ:核兵器廃絶と日本のプルトニウム
※海外から3名、国内から2名のパネリストの参加を予定しています。
(2)高校生シンポジウム:8月9日(日)14:00~
※テーマ等の詳細については後日発表します。
※高校生シンポジウムは、生中継を予定しています。
3.オンライン分科会
(1)分 科 会:8月4日(火)13:00~
特別分科会:8月5日(水)13:00~
※詳細については後日発表します。
4.オンライン広島・長崎・福島独自集会・行動
(1)広島・長崎・福島で行う独自集会等の生中継を予定しています。
※ ネット配信の日時については後日発表します。
5.被爆75周年記念事業
(1)DVD「君たちはゲンバクを見たか」のリニューアル事業
(2)高校生「平和」の作文コンクール
※詳細については後日連絡・発表します(担当:北村)。
6.その他
(1)関連企画について
① 今年は、「子どものひろば」「メッセージfromヒロシマ2020」「ピースブリッジ2020 inながさき」等の大会付帯イベントは、開催しません。
(2)事前行動について
① 被爆75周年非核・平和行進は中止とします。したがって、横断幕・のぼり旗・行進用宣伝テープの準備はございません。
(3)カンパ物資等について
① 毎年大会記念品として作成しているTシャツは、賛同金をいただいた方(個人)への返礼品として若干数作成しますが、販売はいたしません。
また、大会参加者用資料、参加証バッジやマグネットは作成しません。
(4)折り鶴受け入れについて
① 今年は、広島・長崎事務所が、全国からの折り鶴を受け入れ、献納致します。
(5)各都道府県のとりくみについて
① 今回、新型コロナウイルス感染症拡大防止等の理由により、原水禁大会はオンラインでの大会開催となりました。
各都道府県の独自のとりくみについては、それぞれの判断で、創意工夫をもって実施してください。
② とりくまれた内容を後日ご報告ください。「原水禁HP」に掲載し紹介させていただきます。
2019年08月08日
被爆74周年原水爆禁止世界大会 長崎 大会
第6 分科会 ヒバクシャⅡ─在外被爆者と戦争責任
日時:8月8日(木)9:30~12:30
会場:長崎ブリックホール 3F 会議室1・2 (長崎市茂里町2-38/℡095-842-2002)
講師:在間秀和(弁護士)
海外ゲスト:イ・テジェ(韓国被爆二世の会会長)
報告:高校生平和大使(山之上飛鳥、内山洸士郎)
初めに、佐賀の高校生平和大使から韓国訪問報告を受けた。韓国の広島と言われるハプチョンを訪ね、韓国の被爆者に「日本人を恨んでいますか」と聞いてみたところ「恨んでなんかいません、同じ被爆者として、過ちを繰り返さないようにすることが大事」と話してくれた。日帝強制動員歴史博物館の従軍慰安婦の姿は同じ女性として悲しくて言葉にならない、朝鮮韓国人を差別した事実は、例えば防空壕の入り口に「韓国人入るべからず」と書かれているなど、日本人は本当にひどいことをしたと思った。自国の加害性を考えなければならないと感じた、という。長崎の平和大使は政治と民間の交流とは違う。第22代平和大使23名で、国連で核兵器の廃絶と平和な世界実現のために訴えていきたい、と抱負を述べた。
次に海外ゲストのイ・テジュさんから報告を受けた。イ・テジュさんの父イ・カニョン(李康寧)さんは、3・1運動で逮捕され、10カ月の実刑を受けたが、死刑にはならず懲役刑で済んだ。それでも拷問ですべての爪が無くなっていた。父は1927年小倉で生まれた。長崎の三菱兵器工場に徴用され、宿舎で被爆した。寺で寝ていて直撃は受けず、工場と寺を行き来した。韓国に帰国するのは容易ではなかった。1950年朝鮮戦争では4年間参戦し、軍務に服した。イ・テジュさんが小学校5年生の時、釜山に引越し父は貿易会社を起こしたことから、日本と韓国を行き来し日本人と知り合った。在日時は被爆者として扱われるが、在韓時は被爆者ではない、という扱いを受け、長崎地裁に提訴、釜山支部長として被爆者援護法の国外適用を求め、一緒に運動してきたが、実現されないまま父は亡くなった。
過去の歴史を隠蔽すれば過去から学ばない。歴史の輪は廻っている。朝鮮半島の分断の責任は日本にある。再び戦争のない社会を実現するために平野伸人さんと協力し高校生の相互訪問を行っている。
1909年安重根は、伊藤博文を暗殺した。安重根は、伊藤博文を批判して東洋平和論を書いたが安倍政権は100年前の伊藤博文と同じである。韓国の高校生と一緒に原爆資料館を見学したが、その中に永井隆の言葉が紹介されている。一本の針をもって平和を語るな、と。軍備を拡大して平和を語る安倍首相に通ずる。
続いて、在間弁護士から資料にある通り「広島三菱・元徴用工被爆者裁判が提起するもの」と題して講演された。まず初めに1939年に国民徴用令が発せられ1944年8月には「半島労務者の移入に関する件」の閣議決定が行われ、国家ぐるみの徴用であり、自主的な日本への移動ではなかったことを明確にした。裁判は、徴用工としての未払い賃金、被爆後の放置、被爆者援護法の非適用などを巡って争われた。一審敗訴、広島高裁一部勝訴。最高裁2007年11月、勝訴を勝ち取る。一審敗訴の後、釜山地方法院にも提訴、2007年釜山地方法院は時効で請求棄却。釜山高等法院に提訴、控訴棄却。しかし、同時進行で日韓協議経過の情報開示請求に対し勝訴の結果、開示され2012年の大法院判決は高等法院への差戻し、時効は信義誠実の原則に反するとして、不法行為による損害賠償請求権は協定によっては解決されないとされ、高等法院に差戻された判決で一人800万円の支払いが命じられた。これに対し三菱重工は上告し、その大法院判決が2018年11月に出され、今問題となっている徴用工問題に発展している。
在間弁護士は、事実として認められた判決文を引用し、徴用工の実態を示し、日韓基本条約並びに請求権協定について解説を加えた。日本人の大きな思い違いに無償3億ドル、有償2億ドルは韓国側に渡されたお金だと思いっていること。詳細をしっかり読めば「日本国の生産物及び日本人の役務」と書かれており、お金は日本企業にわたり、その金を韓国で使ったに過ぎないこと。しかも供与、貸付は大韓民国の経済の発展に役立つものでなければならない、と指定され、徴用工への支払いを命じていない。
次に日本政府は盛んに「すべて解決済み」のみを強調するが、政府間の請求権は「解決済み」であっても個人の請求権は消滅していない。この点は日本政府も認めていることだ。しかも、原爆訴訟、シベリア抑留訴訟、カナダ在外資産補償請求訴訟でも個人の請求を拒否できないと、日本政府自身が述べていることだ。最後に、なぜ戦争被害者が訴え続けるのか、に思いを巡らせることが大切であり、政府が対立をあおるような行為をしてはならない、と結んだ。
会場からは、北九州でも徴用工が戦後放置され、国家の保護もないままに闇船に乗って韓国に戻ろうとして台風に会い、多くの犠牲者が出たことを忘れてはならない、として今も慰霊祭が行われていることなどを紹介する発言があった。
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