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被爆68周年原水禁世界大会が閉会 。「人類は生きねばなりません」長崎で大会宣言

   7月28日の福島大会を皮切りに開催されてきた「被爆68周年原水爆禁止世界大会」は、8月9日、長崎大会の閉会総会で大会宣言を採択して終了しました。 全国から2000人が参加し、主催者あいさつで川野浩一・大会実行委員長(原水禁議長)は、「衆院・参院選挙で自民党の勝利を許し、原発再稼働、憲法改悪などが迫ってきている。アジア諸国からは日本の核武装が懸念されている。大会で東北アジアの非核地帯化が重要なことが確認された。68年前の原爆で長崎では15万人が亡くなった。被爆者は高齢化している。被爆者の思いを次世代に受け継ぐことが大切になっている」と訴えました。 九州各県を回った原水禁・非核平和

被爆68周年原水爆禁止世界大会 大会宣言

被爆68周年原水爆禁止世界大会 大会宣言  嘆き・悲しみ・苦しむ人々、呆然と空間を漂う瞳、なすすべもない怒り、そこには、キノコ雲も、原爆ドームも、廃墟と化した町並みも、何もない。ただ、さまよい、傷つき、亡くなっていく人らしき人の群れ。丸木位里・俊さんの「原爆の図」です。 非人道的兵器・原子爆弾による惨劇は、言葉で表すことができないほど人間の尊厳を奪い尽くした世界なのです。ヒバクシャは、生涯にわたって肉体的に、精神的に、社会的に塗炭の苦しみを強いられています。そして、その苦悩と不安は、次世代へとつながっています。 「ピカも、人が落とさにゃ、落ちん」という、位里さんの母親の言葉。人間の尊厳の

ビデオ報告 被爆68周年原水禁世界大会・長崎大会の3日目 閉会総会

8月9日に開かれた「被爆68周年原水禁世界大会・長崎大会」の3日目の閉会総会で「大会宣言」が採択され、非核平和行進が行われました。原爆中心碑を囲んで、原爆投下時刻に黙とうを行い、原水禁世界大会の全日程を終えました。その模様をビデオにまとめました。(9分)

ビデオ報告 被爆68周年原水爆禁止世界大会・長崎大会の第2日目

8月8日に長崎市内で開かれた「被爆68周年原水禁世界大会・長崎大会」の2日目の分科会やフィールドワークなどの様子をビデオにまとめました(7分22秒)。

【68大会・報告】長崎第8分科会/見て・聞いて・学ぼう ”ナガサキ” –入門編–証言と映像による被爆の実相と平和運動交流

分科会冒頭、次世代への継承と被爆者の証言を中心に編集された「君たちはゲンバクを見たか」のビデオを見た。 山川剛さん(被爆教職員の会)の被爆体験講話  分科会に参加した若い人たちに何かを伝えなければと思う。 私たちの被爆体験は、単に悲しい話なのか?それとも昔話なのか? もし違うとするなら何が違うのかを考えてもらいたい。 ○ 戦時中の東京銀座の写真。日本人ならぜいたくは出来ない筈だ!のスローガンが写っている。 戦争前に、ぜいたくの例示を政府が詳細に国民に示した。それに反すると「お前、それでも日本人か」「非国民」と批判された。世の中は息苦しくなる。思ったことを言うと死ぬか

【68大会・報告】長崎第7分科会/ヒバクシャ3―交流・討論編―被爆二世・三世問題を考える

はじめに、全国被爆二世協の前会長と事務局長から「被爆二世運動の現状について」報告があり、「毎年原爆ドーム前で署名活動を行っているが、今年は集まる人が少なくなっており、私たちの訴えと反する活動も強くなってきている。また、被爆者の高齢化と相まって、改めて2世・3世の活動強化が求められているのではないか」という事が言われました。 次に、二世協活動の課題として、1つ目に『被爆体験をどう継承していくのか』、2つ目に『被爆二世自身の健康不安とどう向き合っていくのか』、3つ目には『被爆二世に対する差別と偏見にどう向き合っていくのか』という様に、具体的に3つの課題があるという事を、実際に体験され

【68大会・報告】長崎第6分科会/ヒバクシャ2―学習・交流編―強制連行と被爆を考える

高實康稔さんのお話 日本の植民地支配が根源となって朝鮮が南北に分断されたこと、満州国についての説明、当時朝鮮国は日本の領内であったことから、「移住」という言葉で誤魔化して強制連行を行ってきたこと、また、朝鮮人以外の被爆した外国人として中国人などがいたことなどを時系列に沿いながら説明されました。現在、長崎平和記念公園がある場所に、当時は浦上刑務支所があり、そこに収容されていた中国人32人、朝鮮人13人は全員原爆の犠牲になり、どれほど多くの在外被爆者がいたかということが語られ、その後、在外被爆者援護法とその変遷、そして戦傷病者戦没者援護法の話がありました。 カク・キフン(郭貴勲)さ

【68大会・報告】長崎第5分科会/ヒバクシャ1―学習編―世界の核被害と内部ヒバクを考える

長崎第5分科会 ヒバクシャ1―学習編―世界の核被害と内部ヒバクを考える 「世界の核被害と内部被曝を考える」をテーマに、ウラン採掘に携わる人たちの現状と福島の報告から、福島の子どもたちの現状に学び、改めて「核と人類は共存できない」を確認した。 豊崎博光さん、レオナ・モルガンさんからウラン採掘の現状、福島からの報告では阿部昭比古さんから、福島の子どもたちの健康の現状と子どもたちを守っていく活動の必要性、川野浩一大会実行委員長の報告を受けた。 核兵器を製造するためのウラン採掘の段階から、多くのヒバクシャを出す。そして核兵器の使用、原発の事故で多くのヒバクシャを出す。そのような

【68大会・報告】長崎第2分科会/脱原子力2―学習・交流編―再稼働問題と脱原発に向けたエネルギー政策の展開

講師:藤井石根さん(明治大学名誉教授)  自然エネルギ-を中心に、冒頭、「原子炉は一端を火を着けたら消えない。冷やし続けなければならない。それに気づいた今だからやめるべき」と述べられた。 2010年の世界の原発で発電量は3億7,500万KWで、自然エネルギ-開発の時間は立っていないが現在3億8,100万KWで原発と同じぐらいの容量を持っている。それ以降、2005年で55カ国~2010年で100カ国以上に増えている。開発費も300億ドルから1500億ドルと5倍になっている。特に中国など進めているが、ヨ-ロッパではドイツが脱原発、東南アジア・アフリカでも自然エネルギ-へ関心を向けて