新着情報

朝鮮民主主義人民共和国の「核弾頭の爆発実験」に 強く抗議するとともに、国際的対話を求める(声明)

 朝鮮民主主義人民共和国の「核弾頭の爆発実験」に強く抗議するとともに、国際的対話を求める(声明)   本日(9月9日)、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が「北部の核実験場で新しく研究・製作された核弾頭の威力を判定するための核爆発実験」を実施したと朝鮮中央テレビが報じました。2006年10月9日の最初の核実験から数えて5回目となる核実験で、東北アジア地域の緊張をさらに高め、世界平和の脅威となるもので決して許されるものではありません。  原水爆禁止日本国民会議(原水禁)は、ヒロシマ・ナガサキの悲惨な現実と向き合い、核兵器廃絶のとりくみをすすめてきたものとして

伊方原発3号機の再稼働に強く抗議する声明

伊方原発3号機の再稼働に強く抗議する(声明) 原水爆禁止日本国民会議 議長 川野浩一    本日(8月12日)、四国電力は、多くの県民が事故への不安を抱く中で、伊方原発3号機(愛媛県)の再稼働を強行した。原水禁は、危険な再稼働に強く抗議し、一刻も早く運転を中止し廃炉に向けた決断を強く求める。    再稼働に「安全」のお墨付きを与えた原子力規制委員会、民意を問うこともなく安易に再稼働を許容した地元愛媛県知事、再稼働を政権運営の柱とする安倍政権に対しても強く抗議する。    伊方原発の再稼働については、先の参

被爆71周年原水爆禁止世界大会/大会宣言

1945年8月6日、9日の広島・長崎への原爆投下から71年。原爆は、多くの人の命や暮らし、家族や友人、夢や希望を奪いました。生き残った被爆者も辛苦の中で戦後を生き抜きました。被爆者は「核戦争を起こすな、核兵器をなくせ」「ふたたび被爆者をつくるな」と訴え続けてきました。しかし、その願いもむなしく「ビキニ核実験での被爆-JCO臨界事故-福島原発事故」と、核による被害は続きました。もうこれ以上「核」の惨事を繰り返してはならないと、私たちは強く訴えます。 原水禁運動は、被爆体験をもとに、核廃絶とともに「命の尊厳」を訴えてきました。 その「命の尊厳」を脅かす核兵器は、いまも1万5千発以上も存在してい

原水爆禁止世界大会・長崎大会まとめ(藤本泰成・大会事務局長)

みなさまの真摯な議論と多くの方々のご協力に感謝を申し上げながら、若干の時間をいただいて、大会のまとめを行いたいと思います。 長らく緑の党の代表を務め、ドイツの脱原発運動を牽引してきた、クラウディア・ロートドイツ連邦議会副議長は、第2分科会で、「原発という使いこなせない技術を使うことに、人間の傲慢さを感じ、怒りを覚える」と話し、福島原発事故をめぐって「日本の技術を持ってしても事故を防げなかったことで、ドイツでは原発の安全神話が崩れ、完全な脱原発を実現した」として、「原発は時代遅れである 再生可能エネルギーで、真の成長を求めるべきである」と報告されました。ドイツでは再生可能エネルギーによって

広島大会・長崎大会分科会報告

広島第1分科会「脱原子力1-福島原発事故と脱原発社会を考える」    第1分科会は170名の参加で、このうち70名程度が初参加であった。 冒頭、ドイツ連邦議会副議長のクラウディア・ロートさんからのスピーチを受けた。クラウディア・ロートさんからは「1986年のチェルノブィリ原発事故の時は、『社会的システムが整ってない国の出来事だから、先進国では原発を稼働してあるのは、テロなどを含む原発事故のリスクだけだ。」と述べるとともに、「『日本は経済大国だから脱原発はできない』という人がいるが、それは違う。再大丈夫』という言い訳が通用したが、先進国の日本でフクシマのような事故が起きた今、そのような論理は

原水爆禁止世界大会・長崎大会 基調提案(藤本泰成・大会事務局長)

ご紹介いただきました。大会実行員会事務局長、原水爆禁止日本国民会議の藤本です。全国から、熱い熱い長崎へ、多くのみなさまに、原水禁長崎大会に、参加いただきました。本当にありがとうございます。また、原水禁長崎実行委員会の皆さまのご尽力に対し、心から感謝を申し上げます。 基調につきましては、皆さまのお手元に配布をさせていただいております。時間の関係もあり全てに触れることはできません。後ほど目を通していただきたいと思います。ここでは、私の思いも含め、若干の課題に触れて、基調の提起とさせていただきます。 本年、5月27日、バラク・オバマ米大統領が、現職の大統領として、初めて被爆地広島を訪れま

原水禁世界大会・長崎大会に2000人 核も戦争もない世界へ、広く連帯した運動を続けよう

被爆71周年原水爆禁止世界大会は、広島大会を引き継ぎ、8月7日から長崎大会を行いました。長崎ブリックホールで開かれた開会総会には1800人が参加し、安倍内閣のもとで原発震災の危険性が反古にされ次々と再稼働がすすめられ、さらに戦争法が強行成立されたばかりか、直前の参院選で改憲勢力が2/3議席以上を確保したという事態を受けて、脱原発、護憲の声が相次ぎましたました。 オープニングはすべての戦争に反対の立場で歌い続ける被爆者歌う会「ひまわり」のみなさん。 黙とうに続いて、松田圭治・長崎実行委員長(長崎県原水禁会長)が反核平和の火リレー、平和行進のとりくみ報告とともに、憲法改悪の動き

原水爆禁止世界大会・広島大会まとめ(藤本泰成・大会事務局長)

皆さん、3日間にわたって熱い議論をいただきました。本当にありがとうございました。大会を裏で支えていただきました、地元広島の実行委員会の皆さまにも、心から感謝申し上げます。3日間のまとめをさせていただきますが、全ての議論に触れることがかなわないことを、どうかお許し下さい。 5日の午後の国際会議において、日本のプルトニウム利用に関して、活発な議論がありました。 日本が持つ48トンもの余剰プルトニウムは、福島原発事故以降、その先行きが不透明になっています。米国のサバンナ・リバー・サイト監視団のトム・クレメンツさんは、米国において余剰プルトニウムをMOX燃料として処分していこうとする計画が失敗

被爆71周年原水禁世界大会・広島大会/ヒロシマアピール

1945年8月6日午前8時15分、広島に投下された原子爆弾は、強烈な「熱線」、「爆風」、「放射線」のもと、その年の内に14万人もの生命を奪い去りました。あの日から71年、「核戦争起こすな、核兵器なくせ」「ふたたび被爆者をつくるな」と、被爆者は声の出るかぎりに訴え続けてきました。被爆者は高齢化し、残された時間で、戦争、被爆を知らない世代との連携によって体験の継承、核廃絶に向けた運動を展開しています。今、私たちは被爆者たちが訴え続けているその声を「継承」していく責務があります。 世界には、未だ約15,400発の核弾頭が存在しています。昨年のNPT再検討会議においては、合意文書を採択できません