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原子力規制委員会の美浜原発3号機の運転延長認可に対する抗議声明

原子力規制委員会の美浜原発3号機の運転延長認可に対する抗議声明    原子力規制委員会(田中俊一委員長)は、今月16日、運転開始からまもなく40年が経過する関西電力・美浜原発3号機の運転延長を認可しました。先の関西電力・高浜原発1、2号機に続くもので、老朽化した原発のさらなる運転延長は、多くの専門家が指摘するように安全面からも問題が多く、市民社会の多数が求める脱原発の願いも蔑ろにするものです。    「40年ルール」は、旧民主党政権下において与野党で合意した、原発稼働を「原則40年」とするもので、延長はもともと「極めて例外」として位置

日印原子力協定署名に対する抗議声明

日印原子力協定署名に対する抗議声明 2016年11月12日 原水爆禁止日本国民会議 議長 川野浩一    11月11日、安倍晋三首相とインドのモディ首相は、日本からインドに原発輸出を可能にする「日印原子力協定」に署名した。原水禁は、核軍縮・核不拡散および原子力エネルギー政策の観点から、強く反対し、抗議する。    インドは、核不拡散条約(NPT)に加盟せず、核兵器を開発・保有してきた。「核兵器の先制不使用」に関しても、パリカル国防省は「縛られない」と発言している。核実験を行い、世界の趨勢である核不拡散に賛同しない国と、唯一の戦争被爆国

国連総会第1委員会での「核兵器禁止条約」の交渉開始決議案への反対に強く抗議します

国連総会第1委員会での「核兵器禁止条約」の交渉開始決議案への反対に強く抗議します    国連総会第1委員会において、非核兵器保有国30ヵ国以上が提案した「核兵器を禁止しそれらの全面的廃棄に導くため『核兵器禁止条約』の早期締結をめざして2017 年から交渉を開始するという決議案」が採択されました。「決議案」は、「核兵器廃絶に向けた法規定を協議する国連総会の作業部会」の報告書を踏まえたもので、投票結果は賛成123、反対38、棄権16でした。原水爆禁止日本国民会議は、核軍縮に向けた確実な一歩であると決議採択を評価し、歓迎します。しかし、あろうことか日本は、「安全保障での

さようなら原発 さようなら戦争 大集会 雨の中9500人参加

福島原発事故から5年半が経過、さらに安倍政権による戦争法強行採決から1年となった9月22日、東京・代々木公園で「さようなら原発 さようなら戦争 大集会」が開かれました。朝から激しい雨が降りしきる中を9500人の市民が集まり、原発再稼働や核燃料サイクルの推進、戦争法の具体化をめざす安倍政権と対峙し、運動を広げようと決意を固めました。 福島の現地や避難者の現状などの報告を中心とした第1部のステージでは、福島県飯舘村の酪農家・長谷川健一さんが原発事故で一変した暮らしを語り、郡山市議会議員の蛇石郁子さんや、「避難の権利を求める全国避難者の会」共同代表の中手聖一さんも政府の対応に怒りを滲ませま

朝鮮民主主義人民共和国の「核弾頭の爆発実験」に 強く抗議するとともに、国際的対話を求める(声明)

 朝鮮民主主義人民共和国の「核弾頭の爆発実験」に強く抗議するとともに、国際的対話を求める(声明)   本日(9月9日)、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が「北部の核実験場で新しく研究・製作された核弾頭の威力を判定するための核爆発実験」を実施したと朝鮮中央テレビが報じました。2006年10月9日の最初の核実験から数えて5回目となる核実験で、東北アジア地域の緊張をさらに高め、世界平和の脅威となるもので決して許されるものではありません。  原水爆禁止日本国民会議(原水禁)は、ヒロシマ・ナガサキの悲惨な現実と向き合い、核兵器廃絶のとりくみをすすめてきたものとして

伊方原発3号機の再稼働に強く抗議する声明

伊方原発3号機の再稼働に強く抗議する(声明) 原水爆禁止日本国民会議 議長 川野浩一    本日(8月12日)、四国電力は、多くの県民が事故への不安を抱く中で、伊方原発3号機(愛媛県)の再稼働を強行した。原水禁は、危険な再稼働に強く抗議し、一刻も早く運転を中止し廃炉に向けた決断を強く求める。    再稼働に「安全」のお墨付きを与えた原子力規制委員会、民意を問うこともなく安易に再稼働を許容した地元愛媛県知事、再稼働を政権運営の柱とする安倍政権に対しても強く抗議する。    伊方原発の再稼働については、先の参

被爆71周年原水爆禁止世界大会/大会宣言

1945年8月6日、9日の広島・長崎への原爆投下から71年。原爆は、多くの人の命や暮らし、家族や友人、夢や希望を奪いました。生き残った被爆者も辛苦の中で戦後を生き抜きました。被爆者は「核戦争を起こすな、核兵器をなくせ」「ふたたび被爆者をつくるな」と訴え続けてきました。しかし、その願いもむなしく「ビキニ核実験での被爆-JCO臨界事故-福島原発事故」と、核による被害は続きました。もうこれ以上「核」の惨事を繰り返してはならないと、私たちは強く訴えます。 原水禁運動は、被爆体験をもとに、核廃絶とともに「命の尊厳」を訴えてきました。 その「命の尊厳」を脅かす核兵器は、いまも1万5千発以上も存在してい

原水爆禁止世界大会・長崎大会まとめ(藤本泰成・大会事務局長)

みなさまの真摯な議論と多くの方々のご協力に感謝を申し上げながら、若干の時間をいただいて、大会のまとめを行いたいと思います。 長らく緑の党の代表を務め、ドイツの脱原発運動を牽引してきた、クラウディア・ロートドイツ連邦議会副議長は、第2分科会で、「原発という使いこなせない技術を使うことに、人間の傲慢さを感じ、怒りを覚える」と話し、福島原発事故をめぐって「日本の技術を持ってしても事故を防げなかったことで、ドイツでは原発の安全神話が崩れ、完全な脱原発を実現した」として、「原発は時代遅れである 再生可能エネルギーで、真の成長を求めるべきである」と報告されました。ドイツでは再生可能エネルギーによって

広島大会・長崎大会分科会報告

広島第1分科会「脱原子力1-福島原発事故と脱原発社会を考える」    第1分科会は170名の参加で、このうち70名程度が初参加であった。 冒頭、ドイツ連邦議会副議長のクラウディア・ロートさんからのスピーチを受けた。クラウディア・ロートさんからは「1986年のチェルノブィリ原発事故の時は、『社会的システムが整ってない国の出来事だから、先進国では原発を稼働してあるのは、テロなどを含む原発事故のリスクだけだ。」と述べるとともに、「『日本は経済大国だから脱原発はできない』という人がいるが、それは違う。再大丈夫』という言い訳が通用したが、先進国の日本でフクシマのような事故が起きた今、そのような論理は