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被爆72周年原水爆禁止世界大会広島大会まとめ 被爆72周年原水爆禁止世界大会実行委員会 原水爆禁止日本国民会議 事務局長 藤本泰成 核禁止条約に対する日本政府の態度が問題になっています。第2分科会の湯浅一郎ピースデポ副代表は、オバマ政権の8年間を総括しながら、「核なき世界」をめざす米国では、核兵器への巨額投資が続き、核戦力の近代化が続いた、今後10年間で核の近代化に800億ドル、運搬手段の近代化に1000億ドル、全体で1800億ドル、約18兆円が支出されることになったと指摘しています。オバマ大統領がプラハ演説で述べた「この目標は、私の存命中には実現しないかもしれない」と
2017年08月06日
1945年8月6日午前8時15分、広島に原子爆弾が投下され、一瞬にして多くの命が奪われてから72年。「被爆72周年原水爆禁止世界大会・広島大会」は「まとめ集会」を県立総合体育館で開き、700人が参加しました。 主催者挨拶に立った川野浩一・大会実行委員長は、8月6日の「あの日」を振り返り、「多くの子ども達も犠牲になった。三たび繰り返さないと誓ったはずが、いまだ達成されていない。安倍晋三首相は広島平和式典で、国連で採択された核兵器禁止条約について何も触れなかった」と厳しく批判しながら、「安倍政権の支持率は激減している。いまこそ政治の流れを変えるチャンスだ。原点に立ち返って行動しよ
2017年08月06日
8月5日、被爆72周年原水禁世界大会・広島大会の2日目は、午前中に7つの課題別に分かれての分科会が開かれました。「平和と核軍縮」の分科会は、安倍政権の戦争をする国作りに対して、憲法を元に平和構築をどう図るかと、国連の核兵器禁止条約採択を受けての東北アジア非核地帯化の課題をさぐる分科会が開かれました(写真上)。 「脱原子力」の課題では、核燃料サイクルと高レベル放射性廃棄物の処分をめぐる課題や、福島原発事故を受けての再生可能エネルギーなど脱原発をどう進めるかを討議しました。(写真下)。 さらに「ヒバクシャを生まない世界に」として、世界の核被害者の現状と連帯あり方を検討した他、韓
2017年08月05日
広島大会 第1分科会「平和と核軍縮1─憲法・沖縄~いまこそ武力にたよらない平和構築へ」
広島大会 第1分科会「平和と核軍縮1─憲法・沖縄~いまこそ武力にたよらない平和構築へ」 講師:前田哲男(ジャーナリスト・軍事評論家) 海外ゲスト:ポール・マーチン(米国・ピースアクション) 最初に、米国ピースアクションのポール・マーチンさんより、主にトランプ米政権の政治姿勢について報告があり、日・米関係の今後について問題提起された。 トランプ政権の特徴として、政策的なスキルの不足と内部抗争が挙げられ、唯一守られている公約が軍事中心主義の強化であり、それは経済的な利益主義と結びついている。シリアへの軍事行動やイスラム教徒への差別がオバマ政権との決定的な違いを示しているとの見解も
2017年08月05日
広島大会 第2分科会「平和と核軍縮2-核兵器禁止条約と東北アジア非核地帯化の展望と課題」
広島大会 第2分科会「平和と核軍縮2-核兵器禁止条約と東北アジア非核地帯化の展望と課題」 講師:秋葉忠利(元広島市長)、 湯浅一郎(ピースデポ副代表) 海外ゲスト:リュ・ギョンワン(韓国・コリア国際平和フォーラム実行委員長) 参加者:79人 秋葉さんは「核兵器禁止条約」について次のように述べた。 核兵器禁止条約の成立は、被爆者を中心とした国際的な反核運動の成果であり画期的なものであるが、この条約成立で核兵器廃絶の道筋ができたわけではない。 1986年のレイキャビック会談で合意された核兵器の削減が実現しなかったのは、軍産複合体や官僚組織、テクノクラート的聖職者の存在があ
2017年08月05日
広島大会 第3分科会「脱原子力1-核燃料サイクルと高レベル放射性廃棄物」
広島大会 第3分科会「脱原子力1-核燃料サイクルと高レベル放射性廃棄物」 講師:伴英幸(原子力資料情報室共同代表) 末田一秀(はんげんぱつ新聞編集委員) 海外ゲスト:イ・ユジン(韓国・環境省中央環境政策委員) 参加者数 161人 伴さんから「高レベル放射性廃棄物」と題して講演があった。 1950年代から始まる高速増殖炉による「夢の核燃料サイクル」は、計画の見直し、先送りの歴史であったこと、さらには欧米の原発先進国での高速増殖炉実用化からの撤退など、核燃料サイクルがまさに「夢物語」であることをわかりやすく説明された。 また、2016年の「もんじゅ」廃止決定は、政策の大転
2017年08月05日
広島大会 第4分科会「脱原子力―福島原発事故と脱原発」 講師:西尾獏(原子力資料情報室共同代表) 飯田哲也(環境エネルギー政策研究所所長) 海外ゲスト:シュウ・グァンロン(台湾大学教授) 特別報告:長谷川健一(原発被害糾弾飯館村民救済申立団団長) 参加者 106名 はじめに台湾の報告、続いて福島からの特別報告、そして福島原発の現状を西尾獏さんから、最新のエネルギー情勢を飯田哲也さんから報告を頂く順で進められました。 シュウ・グァンロンさんは台湾で何が起きたか、その状況と不確実性、そして今後の課題と未来について語られました。2016年の総統選で民進党が勝利
2017年08月05日
広島大会 第5分科会「ヒバクシャ1─世界の核被害者の現状と連帯を考える」
広島大会 第5分科会「ヒバクシャ1─世界の核被害者の現状と連帯を考える」 講師:豊﨑博光(フォトジャーナリスト) 振津かつみ(医師) 参加者 60人 2本の講演を受けて意見交換することで進められた。1つ目の講演として、『世界の各被害者2017-被害者の現状と未来』として、豊崎博光さんより提起を受けた。冒頭、豊崎さんは、「核兵器禁止条約は24項目からなり、核使用により被害を受けたヒバクシャを軸とした被害者側に寄り添った条例である」といったことに触れ、核実験による被害の状況や、原爆被害の問題について講演された。 核実験による被害は、甚大なものがあるが、補償がされてい
2017年08月05日
広島大会 第6分科会「ヒバクシャ2-在外被爆者と戦争責任」 講師:平野伸人(韓国の原爆被害者を支援する市民の会) 海外ゲスト:カク・キフン(韓国・元韓国原爆被害者協会会長) 山下泰昭(メキシコ・在外被爆者) 参加者 36名 海外ゲスト2名と韓国の原爆被害者を支援する市民の会から平野伸人さんを講師として招き、ヒロシマ・ナガサキの原爆被害者や在外被爆者の現状と、いまだに残る課題について討論を行いました。初参加の方が多数おられましたが、皆さん熱心に聞き入り、積極的に発言できる雰囲気の中で有意義な分科会となりました。 初めに、韓国原爆被害者協会の元会長であるカク・キフンさんか
2017年08月05日