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第5次エネルギー基本計画をファクト・チェック!

2019年03月15日

■ 第5次エネルギー基本計画をファクト・チェック!


 3月14日、衆議院第二議員会館、第二会議室において、2018年7月に政府が閣議決定した第5次エネルギー基本計画の問題点について、「eシフト」(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)が検証した結果(ファクト・チェック)を公表しました。

エネルギー基本計画とは、日本のエネルギー・温暖化政策の方向性を示すもので、「エネルギー・温暖化政策の憲法」とも言える非常に重要な計画です。しかし、その内容は、「まず石炭・原発推進ありき」というストーリーのもとに作られており、事実関係も含めて様々な問題があります。

記者会見では、ファクト・チェックの結果をまとめたウェブページ(http://e-shift.org)の使い方などの解説から始まりました。

続いて、ファクト・チェックの中心を担った東北大の明日香壽川教授(環境エネルギー政策)が「矛盾・意味不明・半分間違い、ほぼ間違い、間違い」と分類する中から数点の例を挙げて問題点を説明しました。

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また、「eシフト」に参加する団体から、原子力資料情報室の松久保肇事務局長が「約束された失敗 小型原子炉」と題し、原子力計画についての問題点を解説、気候ネットワーク東京事務所からは桃井貴子東京事務所長が「エネルギー基本計画の影響 脱石炭の世界の潮流に送れる日本」と題し、脱石炭に向けて日本が海外から大きく後退していることを解説しました。

マスコミ関係者のみならず、ホームページ等の案内を見て参加した市民などからも数多くの質問が出るなど、エネルギー問題への関心の高さがうかがえました。同時に、政府は、あえて複雑に表現することで、エネルギー問題の「印象操作」を行っているとも指摘されました。

 


今回発表されたファクト・チェックでは、第5次エネルギー基本計画にある104か所の記述に対して、5種類の評価をおこない、問題点とその理由を具体的かつ詳細にコメントしています。

 
①矛盾(エネルギー基本計画の他の箇所あるいは現行のエネルギー・環境政策と矛盾している)

②意味不明(文意が不明である)

③半分間違い(部分的な情報は正確だが、重要な詳細情報が不足している。または文脈から逸脱して歪曲されている)

④ほぼ間違い(若干の正確な情報を含むが、重大な事実を無視して印象操作している)

⑤間違い(不正確な情報である)


ファクト・チェックの結果をまとめたウェブページをご覧ください。

■ エネルギー基本計画ファクト・チェック

当日配布の資料も以下のリンク先から、ダウンロード可能です。
■ eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)

 

 

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