核のごみ - 原水禁

11月23日 「11.23幌延デー北海道集会」開催報告

2025年12月05日

2025年11月23日、高レベル放射性廃棄物施設を幌延町が誘致表明してから41年を迎える日に、「北海道への核持ち込みは許さない!11.23幌延デー北海道集会」(主催:北海道平和運動フォーラム)が幌延町で開催され、全道から約400人が参加しました。

参加者は「核のゴミ」の地層処分に反対の意思を示し、研究の継続は最終処分場につながるものであるとして、寿都町・神恵内村で進む概要調査の中止と、幌延での地層研究の終了を訴えました。

集会後には「北海道を核のゴミ捨て場にさせない」と声をあげながら、幌延町内でデモ行進が行われました。

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幌延における核のゴミ問題の経緯

1984年、幌延町が動力炉・核燃料事業団による高レベル放射性廃棄物施設「貯蔵工学センター」の誘致を表明すると、直ちに幌延町と周辺住民が反対を表明。当時の横路知事も反対姿勢を示し、全道で労働組合や市民団体を中心に運動が広がりました。

その結果、2000年には北海道議会が「核のゴミは受け入れ難い」とする条例を制定しました。しかし同時に、北海道は「深地層研究計画」を受け入れることとなり、この研究は当初の予定を超えて9年間延長され、2028年度末に期限を迎える見込みです。現在も埋め戻し方針が明確でないうえ、再延長を求める動きも見られています。

北海道の「核抜き条例」および北海道・幌延町・原子力機構による「三者協定」を遵守させ、深地層研究計画の早期終了と確実な埋め戻しを求める取り組みの強化が、改めて重要になっています。

若い世代への継承と情報発信の強化

当日午前には、幌延周辺自治体の議員や住民組織、自治労による合同会議も開催されました。会議では「40年が経過し、若い世代の間で幌延問題への意識が薄れている」「SNSを活用して関心を高める情報発信が必要だ」といった意見が出されました。また、高レベル放射性廃棄物の処分地選定問題を含む取り組み状況を、より広く周知していく必要性が共有されました。

 

10月26日、神恵内村・寿都町、「文献調査」への応募抗議申入れ

2020年10月29日

10月26日、神恵内村・寿都町への「文献調査」応募抗議申入れを行いました

 

10月26日、原水禁、北海道平和フォーラム、NPO法人・原子力資料情報室の3団体で、高レベル放射性廃棄物処分についての「文献調査」に応募した神恵内村、寿都町への抗議申入れを行いました。

神恵内村では、副村長に申し入れを行い、高橋村長への要望書を預ける形となりました。

寿都町では、片岡町長本人に申し入れを行い、一時間以上にわたる話し合いとなりました。片岡町長からは、「核のゴミの問題について、国民的議論をするべく一石を投じたこと」、「推進賛成派と反対派、両方の意見を聞きながら、文献調査、ボーリング調査と進めてから処理施設の受け入れを判断をするべきである」と回答がありました。

両自治体ともに、泊原発からほど近い立地であり、それだけに原発立地地域対策交付金を受け取っています。

しかし、文献調査は、実質的に現地での広報活動であり各種資料自体は東京にあること、決して補助金によって地域経済がバラ色になるものではありません。

文献調査受け入れの白紙撤回を求めるとともに、しっかりと住民との対話を行い、北海道知事や周辺自治体と協議することを、両自治体に訴え、要望書のほか、「核のごみ処分調査応募検討の白紙撤回を強く求める」共同声明を手交しました。

申入れの要望内容の詳細は、以下の要望書をご覧ください。

 

神恵内村 高橋昌幸殿(PDF)

寿都町長 片岡春雄殿(PDF)

共同声明 核のごみ処分場調査応募検討の白紙撤回を強く求める

 

申入れの際の様子は、YouTube公式チャンネルでの動画を公開しています。

 

 

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