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被爆66周年原水禁世界大会・国際会議が開催される

 広島市のYMCA国際文化ホールを会場に、被爆66周年原水爆禁止世界大会・国際会議が開催され、国内、海外から約160人が参加しました。 「脱原子力にむけた構想力」と題した会議では、ドイツの連邦議会議員で、緑の党会派副代表のベーベル・ヘーンさんら、日本や米国、欧州などの専門家が参加して、3.11東日本大震災・フクシマ第一原発事故以降の世界における、エネルギー問題・脱原発の必要性など、活発な議論が交わされました。

原爆ドームを蛍光ライトが照らす「ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・フクシマ ヒロシマの集い」

 夕暮れの広島市・ハノーバー庭園で、「ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・フクシマ ヒロシマの集い」の行動が行われました。 これは「さようなら原発1000万人アクション」と連携する取り組みで、蛍光ライトを手に、「人間の鎖」が原爆ドームを取り囲み、参加者は「さようなら原発」を被爆地・広島から訴えました。

【66大会・報告】広島第6分科会/「見て、聞いて、学ぼうヒロシマ」

被爆体験について講演する平井昭三さん 第6分科会は、DVD上映及び、被爆証言を通じて、被爆地ヒロシマの実相に触れるとともに、若い世代へ運動をつなぐための分科会(入門編)として行われた。会場は約350人、3分の2が初参加者であり、なおかつ、若い人たちで占められ、そのほとんどは女性であり、次の世代への平和運動の継承という点からもふさわしい会場となった。 開会あいさつの後、分科会進行内容の説明を運営委員が行い、その後、DVD「君たちはゲンバクを見たか―ヒロシマ・ナガサキからの伝言」を上映した。内容は、ヒロシマ・ナガサキの被災状況から、ビキニ環礁での水爆実験による第五福竜丸、スリー

【66大会・報告】広島第5分科会/「ヒバクシャを生まない世界に2(交流・討論編)

 「ヒバクシャを生まない世界に2(交流・討論編)~原爆訴訟・在外被爆者と被爆者援護法」はワークピア広島3階「楓」において、参加者59人、内初参加者は32人で開催された。 この分科会は、広島・長崎の原爆被害者は、高齢化し原爆後障害で苦しみ続けている人々今なお多くいるが、被爆体験者・在外被爆者・被爆二世・三世などの残された課題への理解と解決に向けた取り組みに対する運動・連帯につなげる目的で開催された。 二人の講師からは、1.原爆被害者の現状、2.原爆症認定制度と原爆認定訴訟について、3.認定に係る被爆地認定の是正、4、在外被爆者問題の現状と課題、5、被爆二世・三世問題などについて、自身

【66大会・報告】広島第4分科会/ヒバクシャを生まない世界に1―学習編「世界のヒバクシャの現状と連帯のために」  

  参加者80名。講師にフォトジャーナリストの豊崎博光さん。  豊崎さんは、核兵器、核燃料製造の流れについて説明があり、核燃料サイクルというのはウソであり、最後にはゴミを生むだけで、ウラン採掘から運ぶ人、製造する人、多くの人が被害を受けるということ、それゆえに、ウラン採掘に対しても反対をしなければならないこと。採掘を止めれば原発も核兵器も無くなるとして、われわれは自身や津波を止めることはできないが、原発は止めることができると訴えました。 また、核実験が及ぼす被害は世界に広がっていること、また、チェルノブイリでもヨーロッパ全体、そして日本のお茶にも影響があったこと。同じように福島の事故も

【66大会・報告】広島第3分科会/平和と核軍縮2─交流・討論編「米軍再編と東北アジアの非核化」

参加者 85人 初参加者15人 講演者 前田哲男さん(軍事評論家) 大きくは二つの提起があった。 一点目は、 3・11では、国民が求めるイメージ(国防白書では30年間国民の意見のトップの)「災害派遣」で、自衛隊は活躍した。 当初防衛省は2万人の派遣であったが、菅総理が10万人の派遣を決め、実際には10万6千人が出動した。 自衛隊は、福島原発事故には対応できなかったが、一方遺体収容や物資輸送、避難民の後方支援では活躍した。 今回は、自衛隊の出動ではなく派遣。出動は任務だが、派遣はサービス。 軍事的な訓練や災害対応の訓練は行っているが、今回のような大規模災害への訓練は行っていないし装

【66大会・報告】広島第2分科会/平和と核軍縮1(学習編)アメリカの核戦略とNPT体制

 参加者は全体で100人、初参加者は30人程度だった。 湯浅一郎さんからの講演では、現在も米ロで2千発の核弾頭が警報即発射の状態に置かれていること、冷戦が終わったらこれはゼロにすべきものだという指摘があった。しかし、核兵器保有国はいずれも核兵器保有の目的として「他国の脅威を抑止するため」という理由を挙げている。オバマ政権も、プラハ演説で核兵器廃絶を言いつつ、昨年の核態勢見直し(NPR)では「核兵器による脅威が存在する限り、核兵器による抑止力を維持する」という矛盾を抱えた核兵器政策をとっている。 東アジアで言えば、「核兵器に依存しつつ核兵器をなくそう」という矛盾を解消するためには、東

【66大会・報告】広島第1分科会/脱原子力1―学習編「福島原発事故と脱原発社会の選択」

 まず初めに、原子力資料情報室・共同代表で原水禁副議長の西尾漠さんより、「福島原発事故と脱原発社会の選択」ということで、3月11日に発生した「東日本大震災」に伴う福島第一原発事故の現状や今後の危険性、そして原発を止めていくための提起がされました。 チェルノブイリ事故から25年が経過している今年。事故が起こってから4ヵ月。いまだに被害が拡大している状況がある一方、国際評価でもチェルノブイリと並ぶ、それ以上ともいえる史上最悪の 事故であることが述べられました。 「人災」とも言えるこの事故は、「大きい事故は起きていない」思い込みから、今回の「想定外」につながったことであるとともに、福島