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核と人類は共存できない 被爆73周年原水禁世界大会が閉会
2018年08月09日
7月28日に福島から始まった「被爆73周年原水爆禁止世界大会」は、8月9日の長崎大会で閉会しました。
長崎県立総合体育館で開かれた閉会総会には全国から1800人が参加、長崎大会実行委員会の松田圭治委員長(長崎原水禁会長・下顔写真左)は「73年前の今日、長崎市上空で原爆が投下され、多くの人が犠牲になった。それにも関わらず、安倍政権は各地の原発を再稼働させるとともに、沖縄・辺野古への新基地建設、南西諸島への自衛隊配備、佐世保への水陸機動団配備、佐賀空港へのオスプレイ配備など、九州各地で日米軍事一体化を進めている。核も戦争もない平和な社会をめざし奮起しよう」と呼びかけました。
原水禁・非核平和行進のタスキが長崎から沖縄に返還された後、沖縄からのアピールを沖縄平和運動センターの岸本喬事務局次長が行い「昨日、翁長雄志沖縄県知事が急逝された。しかし、すでに7月27日に、辺野古新基地建設の埋め立て承認の撤回を表明している。まさにこの間、翁長知事は国と闘い続け、安倍政権に殺されたと言っても過言ではない。知事の遺志を引き継ぎ、辺野古工事を止める」と決意を表明した。
また、原発再稼働反対のアピールを佐賀県原水禁の宮島正明事務局長(上顔写真中)が行い「玄海原発は、周辺自治体の多くが反対する中、2つが再稼働を強行された。九州電力の社長は自らの利益のために原発の必要性を強弁している。こうした傲慢な姿勢を許さず、すべての原発を廃炉にするまで闘おう」と訴えました。
高校生のアピールは、第21代高校生平和大使に選ばれた全国の代表20人全員と、核兵器の廃絶と平和な社会をめざす「高校生1万人署名活動」実行委員会から約150人が登壇。若い世代が被爆の実相を継承していく決意を力強く語りました(上写真)。
長崎大会への海外ゲストが紹介され、代表して、米国最大の平和団体ピースアクションのハッサン・エル・ティヤブさん(上顔写真右)が「米国によって長崎に原爆が投下されたことをお詫びしたい。しかし、アメリカではいまだに原爆使用が正当化されている。これをただし、アメリカでも核兵器廃絶の運動を広げていく」と述べ、自作の歌をギター演奏とともに披露した。
大会のまとめを、藤本泰成・大会事務局長(原水禁事務局長)が行い、最後に「世界の人々と連帯し、『核と人類は共存できない』『核絶対否定』の運動をさらに発展させよう」と大会宣言を全員で確認して、閉会総会を終えました。
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その後、参加者は爆心地公園まで非核平和行進を行い、核兵器禁止、ヒバクシャの擁護と権利拡大、脱原発と再生可能エネルギーを訴えました(上写真)。
爆心地公園では、原爆中心碑に、川野浩一・大会実行委員長や海外ゲストが献花を行い、原爆投下時間の11時2分に全員で黙とうを行い、今年の大会の全日程を終了しました(下写真は黙とう)。