被爆77周年原水禁世界大会2022年

被爆の実相を原点に、次代へとつなげよう 「被爆77周年原水爆禁止世界大会・広島大会」まとめ集会

2022年08月06日

「被爆77周年原水爆禁止世界大会・広島大会」3日目・最終日となる8月6日、まとめ集会を行い、3日間にわたる広島大会での成果や課題を参加者のみなさんとともに確認することができました。

まとめ集会では「ヒロシマ・アピール」を採択し、広島大会を閉じました。7日からの長崎大会に全力でとりくみんでいきますので、引き続きのご支援・ご協力をお願いします。

「被爆77周年原水爆禁止世界大会・広島大会」まとめ集会アーカイブ動画

被爆77周年原水爆禁止世界大会・広島大会「ヒロシマ・アピール」

1945年8月6日午前8時15分、広島に投下された原子爆弾は、強烈な「熱線」、「爆風」、「放射線」のもと、その年の内に14万人もの生命を奪い去りました。あの日から77年、被爆者の高齢化は進み、限られた時間の中で、援護対策の充実と国家の責任を求めることが急務となっています。また、米国とロシア・中国の大国同士の対立などで混迷する世界情勢を受けて、核兵器をめぐる状況は危機感を深めています。改めて核兵器廃絶への歩みを確実なものにしていかなくてはなりません。

ロシアのプーチン大統領は、2022年2月24日、ウクライナへの軍事侵攻に踏み切りました。度重なる警告を無視する形での侵攻により、多くの尊い命を犠牲にする状況が続いています。また、公然と核兵器使用をほのめかす発言をし、侵攻前には核兵器搭載可能な大陸間弾道ミサイルを使った軍事演習を実施するなど、核による威嚇を繰り返してきました。国家主権と領土を武力で侵すことは、国連憲章に反し国際秩序を揺るがす蛮行であり断じて許されません。これ以上の犠牲者を出さないため、即時停戦の実現と今後の国際社会の安定を求めていきます。

核兵器禁止条約が2021年2月22日に発効、2022年6月21日から第1回締約国会議が開催され、核兵器廃絶の実現へと世界は動き出しました。日本政府は「核なき世界への出口とも言える重要な条約」と評価する一方、オブザーバー参加すら行わず、「条約に賛成することは、米国による核抑止の正当性を損なう」という主張を崩していません。8月1日からニューヨークで核拡散防止条約(NPT)再検討会議が開催され、岸田首相が参加していますが、核兵器の非人道性を訴え、国際人道法に従う重要性を語ることが、唯一の戦争被爆国としての日本の責任と考えます。

一方で国内では、ウクライナ情勢を利用して、「核シェアリングの導入の検討」「防衛費GDP比2%以上を目標とする増額」「敵基地攻撃能力」など、これまでの「専守防衛」のあり方を転換する危険な流れが生まれています。また、非核三原則を「国是」としながら、実質的にこれを破壊する動きを制御できない政府は、戦争被爆国として果たすべき役割と努力を放棄していると言わざるを得ません。被爆者の思いを踏みにじり、NPTにも反する議論は、 国際的信頼を裏切るものとして決して許すことはできません。私たちはこの間、日本政府に対し核兵器禁止条約の批准、NPT再検討会議の成功を求める「核兵器廃絶1000万署名」を取り組んできました。これからも、「核と人類は共存できない」ことを基本に、日本政府への「核兵器禁止条約署名・批准」を求める運動に総力をあげ、核兵器廃絶への動きを前進させましょう。

東日本大震災・福島第一原発事故から11年が経過しましたが、事故の収束は未だに見通せないなかで、原発事故の「風化」が懸念されます。日本政府が福島第一原子力発電所から排出されている放射性物質を含む汚染水を、福島県沖の太平洋に放出する計画を閣議決定し、原子力規制委員会は2022年7月22日、東京電力が海洋放出に向けて申請した設備計画を認可しました。地元の漁業団体に加え、近隣諸国からも計画に反対の声が上がっています。今行おうとしている処理水の海洋放出は、事故で被害を強いた人々の犠牲の上に廃炉を進めることに他なりません。私たちは、海洋放出の強行を決して許しません。
また、運転開始から40年を超え老朽化した美浜原発3号機の再開が、原発事故後全国で初めて行われましたが、政府はさらに「原発60年超の運転」の検討にも着手しています。運転開始から40年を超えた危険性の高い老朽原発の運転は、決して許されません。
私たちは、原発事故により、放射能汚染を強いられた人々の健康不安、とくに子どもの健康にしっかり向き合い、「被爆者援護法」に準じた法整備を国に求めるとともに、原発再稼働や新・増設を許さず、全ての原発の廃炉、再生可能エネルギーへの転換を求めます。

原水禁運動の原点は被爆の実相です。しかし、被爆77年が経過し原爆被害の実相が風化しつつあることも事実です。限られた時間の中で、核兵器廃絶とヒバクシャ課題の解決とともに、被爆の実相をどの様に語り伝えていくか、次世代につなげて行く取り組みを進めていきましょう。
一人ひとりの命をないがしろにする全ての政策に反対して、個人の尊厳を守り、未来ある子どもたちに「核も戦争もない平和な社会」を届ける取り組みを全力で進めましょう。

ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ、ノーモア・フクシマ、ノーモア・ウオー、 ノーモア ヒバクシャ

2022年8月6日
被爆77周年原水爆禁止世界大会・広島大会

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