被爆76周年原水禁世界大会、原水禁大会 2021年、2021年、原水禁大会
被爆76年原水爆禁止世界大会の開催について
2021年06月12日
2021年「被爆76周年原水爆禁止世界大会」を開催します
被爆から75年、2020年「被爆75周年原水爆禁止世界大会」は、新型コロナウイルス感染症拡大にともない、大会史上初めての完全オンライン開催となりました。
人類史上初の核爆弾投下から76年、2021年1月22日、核兵器を「国際人道・人権法」に反する「非人道兵器」であるとして核兵器の取り扱いを禁止する、核兵器禁止条約が発効しました。被爆者や核実験被害者、原水禁運動、世界の反核運動が、長年に渡り追い求めてきた核兵器廃絶への歴史的一歩を踏み出し、核兵器廃絶という希望へ大きく前進しました。しかし、米ロ対立、米中対立、アジアへの中距離ミサイル配備の問題、イギリスの核弾頭増強政策など、核兵器をめぐる世界の状況は油断なりません。
また、2020年4月に開催予定だった核拡散防止条約(NPT)再検討会議は、世界的な感染症拡大により複数回延期を繰り返し、2022年開催が検討されています。NPT第6条には、核軍縮と全面完全軍縮への努力義務が定められており、核兵器廃絶を進めるために一定の効果があります。
そして、2021年3月11日、東日本大震災・福島第一原発事故から10年が経過し、原発事故の「風化」が懸念されつつも、事故の収束は未だに見えないままです。一方、トリチウムを含む処理水は増え続け、4月13日、政府は関係閣僚会議を開き「海洋放出」の方針を決定し、2年後の2023年を目途に福島第一原発敷地内から放出に着手するとしました。
2021年「被爆76周年原水爆禁止世界大会」は、原水禁運動の課題が山積する中で開催します。「人が集う」ことで感じられる空気感を大切にするとともに、各地からも参加できるようなオンライン併用での開催準備を進めていきます。
未だに、新型コロナウイルス感染症は収束の気配が見えず、参加規模を2019年の74大会よりも大幅に縮小します。参加者の「安心・安全」を第一に考え、これまでの開催方法・内容に捉われることなく、ゼロからの発想で組み立て、大会を開催致します。
なお、感染症拡大等の状況により、75大会のように事務局中心で進めることや「完全オンライン」の大会開催になり得ることも、ご理解をお願いします。
被爆76周年原水爆禁止世界大会のコンセプト
①原水禁運動の原点である「被爆の実相」を意識し、②「核兵器禁止条約」と「2021NPT再検討会議」に焦点をあて、③「3.11東日本大震災・福島原発事故から10年」を回顧し今後に活かすこと、を中心とする。
大会運営の基本ルール
これまでと同様に、「反核・非核で一致する」すべての人々に開かれたものとし、さまざまな立場の人たちが協同できる広場とします。しかし、「コロナ禍」であることを考慮し、現地参加者数には一定の制限をかけさせていただきます。
感染対策の観点から、原水禁組織を中心に、事前に参加申し込みを行います。
また、日程を縮小するとともに、コンパクトに開催します。
大会の中の主要な行事は、YouTubenで生配信も予定していますので、大会へのオンライン参加もお願いします。
開会行事・閉会行事について
これまでに開催してきた各地の開会総会・閉会総会よりも、より内容を簡素化して行います。
開会行事は、主催者挨拶、被爆者の訴え、大会基調提起など。
閉会行事は、分科会のまとめ報告や大会アピールの採択を行います。
福島大会については、半日開催であり、開会行事のみを行い、閉会行事は行いません。
開会・閉会行事ともに、YouTube生配信を行います。
※一部の配信を除き、原水禁スタッフによる自前の配信となります。クオリティーについては、ご容赦ください。
※広島大会は、完全オンライン開催となりますので、ご注意下さい。
国際シンポジウムについて
コロナ禍において、海外ゲストの招致は致しませんが、アメリカやドイツ、韓国などからオンラインで国際シンポジウムを開催いたします。YouTubeにて生配信いたします。
8月6日 10:30~12:30 核兵器課題
8月6日 16:00~18:00 脱原発・エネルギー政策課題
国際シンポジウムの詳細については、こちらをご覧ください。(国際シンポジウムのページにリンクしています)
分科会について
例年、原水禁運動として重要な課題、時事問題などを中心に8分科会を開催してきました。
今年は開催規模を縮小することもあり、分科会テーマを「平和と核軍縮」・「脱原子力」・「ヒバクシャ」・「見て、聞いて、学ぼう」と大きく4点としました。
4分科会を同時間帯に開催することもあり、YouTube生配信はできません。
可能な限り録画し、YouTubeチャンネルや原水禁ホームページで視聴していただけるように、工夫します。
併せて、「原水禁YouTubeチャンネル」への登録をお願いします。
分科会資料、分科会詳細については、各大会案内ページをご覧ください。
※分科会関連データを各大会案内ページに掲載しました(7/24)
付帯行事について
分科会で扱いきれなかった課題を「ひろば」と題したワークショップで扱ってきましたが、本年は開催いたしません。
上関原発の視察ツアーなど、フィールドワークの開催予定もありません。
また、広島平和記念公園をめぐるフィールドワークやメッセージfromヒロシマなどの子ども向けのイベント開催もいたしません。
各種付帯行事は、感染対策の観点から開催いたしませんので、ご了承ください。
◇動画を活用した自主的なフィールドワークを推奨します
2020年「75大会」特別分科会1「見て、聞いて、学ぼうヒロシマ」講師:金子哲夫
フィールドワーク「被爆の実相から加害と被害の歴史をめぐる」
※広島市内の遺構・戦跡を解説する全13本の動画を掲載しています。
大会スローガンについて
メインスローガン
●核も戦争もない平和な21世紀に!
サブスローガン(9本)
●子どもたちに核のない未来を!
●政府は核兵器禁止条約を批准せよ!
●東北アジアに平和と非核地帯をつくりだそう!
●辺野古に基地をつくらせるな!めざそう基地のない日本
●原発事故被害者の切り捨ては許さない!安心して暮らせる福島を取り戻そう!
●許すな!再稼働 止めよう!核燃料サイクル めざそう!脱原発社会
●STOP!地球温暖化 増やそう!持続可能なエネルギー
●再びヒバクシャをつくるな!全てのヒバクシャの権利拡大を!
●憲法改悪反対! 平和と人権を守ろう!
大会基調について
大会参加者に配布する「大会案内冊子」に大会基調を掲載しています。
「被爆76周年原水爆禁止世界大会」基調の全文はこちら(word)
「被爆76周年原水爆禁止世界大会」基調の全文はこちら(PDF)
※基調データを掲載しました(7/24)
原水禁大会ポスターについて
大会のポスターデザインは、本年もデザイナーのU.G.サトーさんにお願いしました。
6月14日より、各地の原水禁組織にお届けします。
そのほか、ポスターご入用の方は、お声掛けください。
E-mail:gensuikin.online@gmail.com
ポスターデザイン画像について
原水禁大会の開催に関連するチラシ作成等にご活用ください。
※各種画像を掲載しました。