2021年、2020年、ニュース、注目記事
政府の気候・エネルギー対策の強化を求めるキャンペーン 「あと4年、未来を守れるのは今」開始
2020年12月11日
※原水禁宛に送付いただいた署名数は、現在68,600筆です(2021年3月16日)
政府の気候・エネルギー対策の強化を求めるキャンペーン「あと4年、未来を守れるのは今」開始
(キャンぺーンの骨子)
化石燃料も原発も使わない、持続可能な再エネ100%の気候・エネルギー政策を求めます。
気候危機はすでに現実化しています。国際条約「パリ協定」では、世界の平均気温上昇を産業革命前に比べて1.5℃に抑える目標が定められています。科学者たちは、1.5℃以上の場合、気候災害がさらに深刻化し、悲劇的な生態系の崩壊が起こると警告しています。
政府は現在、「エネルギー基本計画」と「地球温暖化対策計画」を見直しています。菅首相は、2050年までに温室効果ガスを実質排出ゼロにすると宣言しましたが、そのための具体策となる2つの計画は、1.5℃目標に沿うように再エネ100%とする必要があります。
また、2021年には東京電力福島第一原発事故から10年を迎えますが、事故の被害はいまだに続いています。核廃棄物の最終処分についても全く見通しが立っていません。原発や不確実な技術に頼らず、先進国の責任として脱炭素社会に向けて経済・産業構造やくらしを抜本的に変えることが必要です。
これからの世代に希望ある社会を残すために、私たちは、以下を要望します。
要望事項
1.気候・エネルギー政策の見直しは、若い世代を参加させ民主的で透明なプロセスで行うこと。
2.2030年までの温室効果ガス排出削減目標は、2010年比で少なくとも50%以上削減とすること。
3.2030年の電源構成は、省エネを第一に石炭火力と原発はゼロ、再エネ50%以上とすること。
4.原子力の利用をやめ、新増設や新型炉の開発は中止すること。
5.不確実で環境・社会影響が懸念される二酸化炭素回収・貯留などには頼らないこと。
◆ 署名用紙のダウンロードはこちら 署名用紙(PDF)
◆ Change.orgの署名(ネット署名)はこちら Change.org
署名締め切り: 第一次集約:2021年1月31日
第二次集約:3月15日(予定)
最終集約:状況に応じて
送付先: 350.org Japan 〒153-0064東京都目黒区下目黒4-15-3
問合せ:03-6909-5983(FoE Japan)
「あと4年」とは?
2019年11月に国連環境計画(UNEP)が発表した「排出ギャップレポート(Emissions Gap Report 2019)」によれば、1.5度目標の達成には、2020年から毎年7.6%ずつ温室効果ガスの排出を削減する必要があります。排出削減が遅れるほど、達成可能性が低くなり、2025年まで遅れた場合、毎年15.5%もの排出削減が必要となり、これはほぼ不可能であると述べています。一方で、毎年7.6%減は野心的ではあるが、不可能ではないと述べています。https://www.unenvironment.org/interactive/emissions-gap-report/2019/
「あと4年、未来を守れるのは今」キャンペーン http://ato4nen.com/
呼びかけ団体: 350.org Japan、CAN-Japan、eシフト、Fridays For Future Fukuoka、Fridays For Future Kagoshima、Fridays For Future Kyoto、Fridays For Future Nasu、Fridays For Future Osaka、Fridays For Future Shizuoka、Fridays For Future Yokosuka、Green TEA、Protect Our Winters Japan、PV-Net、Spiral Club、環境エネルギー政策研究所、気候ネットワーク、グリーン連合、原子力資料情報室、原水禁、国際環境NGO FoE Japan 、国際環境NGOグリーンピース・ジャパン、市民電力連絡会(数字、アルファベット、50音順、12月10日時点)
12/10のキックオフ記者会見では、さまざまな立場の方からメッセージが寄せられました。こちらの動画にてご覧ください。
発言者(五十音順):
荒尾日南子(あらお・ひなこ/350.org Japan)
eri(えり/DEPT Company)
岡山潤也(おかやま・じゅんや/漁師。北海道函館市在住)
甲斐沼美紀子(かいぬま・みきこ/公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)研究顧問)
片岡奈津子(かたおか・なつこ/特定非営利活動法人そーる理事長。岡山県倉敷市真備町出身。現在みなし仮設在住。)
小松吾郎(こまつ・ごろう/一般社団法人 Protect Our Winters Japan 代表理事)
阪口真生志(さかぐち・まきし/Fridays For Future Fukuoka。九州大学大学院経済学府)
宍戸慈(ししど・ちか/北海道子育て世代会議。福島県郡山市から移住)
辻井隆行(つじい・たかゆき/元パタゴニア日本支社長)
露木志奈(つゆき・しいな/環境活動家)
沼田茂(ぬまた・しげる/孫を持つIT企業管理職。350 Tokyo)
松永玲子(まつなが・れいこ/幼い子をもつ母親。Green TEA)
吉田明子(よしだ・あきこ/国際環境NGO FoE Japan)