2020年ニュース原水禁大会原水禁大会 2020年声明申し入れ注目記事被爆75周年原水禁世界大会

10月22日「トリチウム汚染水の海洋放出」に関する東電福島復興本社要請行動

2020年10月25日

「トリチウム汚染水の海洋放出」に関する東電福島復興本社要請行動

 10月22日、被爆75周年原水爆禁止世界大会実行委員会は、東電福島復興本社に、福島第一原発に関わる申し入れを行いました。例年は、原水禁世界大会・福島大会に合わせて7月下旬に行っていましたが、今年は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、原水禁世界大会の開催方法を変更しましたので、本日の実施となりました。

 報道によれば、来週27日に、政府の関係閣僚会議において、「トリチウム汚染水の海洋放出」との方針が決定されるようですので、申し入れ内容および質疑応答のほとんどが「海洋放出」に関するやりとりとなりました。

 東電からは、「この間、国が関係者からの意見を聞いている。それをふまえて国が決めた方針等に従う」「『海洋放出』するとの方針は、まだ決まっていない。決まっていないのに、仮定の話はできない」「関係者には、今後もご理解いただけるように説明をしていく」との発言・回答が繰り返され、「原発事故」という大惨事を起こした責任が全く感じられませんでした。

 北村事務局長は、「海洋放出することに対して、原水禁と交流のある海外の団体から不安・心配の声が多く届いている。海洋放出すれば、日本に対する批判は大きく、世界の中で孤立しかねない。安易に海洋放出するのではなく、まだまだできることを模索するべき。それが東電に課せられた責任の取り方ではないのか。今日の説明では責任をとるという気持ちが全く感じられない。」と、東電の姿勢を批判しました。

 また、前回までと東電側の担当者が代わり、例年なら、「大変な事故を起こし、多くの方にご迷惑をかけ、申し訳ない」等、謝罪の言葉が聞かれたのですが、今回は一言もありませんでした。こういったところにも、「来年の3月で事故から10年が経つのだから、もう終わりにしたい」という東電の態度が垣間見られた要請行動でした。

福島第一原発に関わる申し入れ(PDF)

 

 

TOPに戻る