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「高レベル放射性廃棄物に関するシンポジウム」のご案内

2020年10月16日

高レベル放射性廃棄物に関するシンポジウムについて

 

 10月8日、北海道寿都町は、高レベル放射性廃棄物の最終処分場選定に向けた「文献調査」への応募を決定しました。同じく神恵内村は、臨時議会が「調査応募を求める」請願を採択しました。

 寿都町の片岡春男町長、神恵内村の高橋昌幸村長は、行財政の危機感から、「文献調査」への応募による雇用の創出やインフラ整備など地方財政の再建につなげることを表明していますが、これまで原発・原子力施設誘致などが、地方再建につながった例はありません。

 一方で、「文献調査」(交付金最大20億円)から「概要調査」(交付金最大70億円)、さらに「精密調査」(交付金額未定)へと進んでいくことによる多額の交付金は、財政基盤が弱い自治体ゆえに、それに対する依存度を増していくことになり、簡単にそのスパイラルから「抜ける」ことができない状況に陥ることは明らかです。これまで原発立地自治体の多くが、原発1号機誘致から2号機・3号機…と、誘致を繰り返すことが、そのことを象徴するものです。

 「文献調査」は、実施主体の原子力発電環境整備機構(NUMO)が現地事務所を開設し、約2年間にわたり立地に向けての広報活動、いわゆる地元工作を行うことに大きな目的があります。地元を懐柔し、「概要調査」「精密調査」へと導くためにあります。

 国民的議論もないままに、なし崩し的に外堀を埋め、抜け出られないにようにしようとしています。

 高レベル放射性廃棄物の処分問題を、寿都町や神恵内村だけの問題にすることはできません。今回、地元北海道で高レベル放射性廃棄物のシンポジウムを緊急開催し、経済的、社会的な側面からこの問題を考えることにしました。原子力施設が本当に地域を豊かにすることができるのかを問うていきます。

 なお、コロナ禍の中でのシンポジウムですので、当日はオンラインでの配信も予定(後日詳細発表)しておりますので、ぜひそちらもご視聴ください。

 

 

 

高レベル放射性廃棄物シンポジウム

「核のごみ受け入れていいのー文献調査と地域の未来」

日 時 : 10月25日(日)13:30開場/14:00開会/16:00終了

会 場 : かでる2・7(北海道立道民活動センター)

      札幌市中央区北2条西7丁目 道民活動センタービル 

JR 札幌駅南口:徒歩13分

地下鉄 さっぽろ駅(10番出口):徒歩9分

            大通駅(2番出口):徒歩11分

            西11丁目駅(4番出口):徒歩11分

JRバス北1条西7丁目(停留所):徒歩4分

中央バス北1条西7丁目(停留所):徒歩4分

公共地下歩道(地下歩行空間から北1条地下駐車場連絡口をお通りください)1番出口:徒歩4分 

 

定 員 : 200人

内 容 : 主催者あいさつ

      地層処分とはなにか? 文献調査のねらいはなにか?

       西尾漠さん(原子力資料情報室共同代表)

      核抜き条例の意義と課題

       久世薫嗣さん(核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会共同代表)

      原発立地地域は発展したのかー柏崎刈羽原発の事例から *zoom参加

       藤堂史明さん(新潟大学法学部准教授)

      パネル討議

       司会 西尾漠さん(原子力資料情報室共同代表)

       パネラー 藤堂史明さん(新潟大学法学部准教授) *zoom参加)

            上田文雄さん(元札幌市長)

            久世薫嗣さん(核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会共同代表)

      閉会あいさつ

参加費 : 無料

主 催 : 北海道平和運動フォーラム(011―231―4157)

      原水爆禁止日本国民会議(03-5289―8224)

      協力 原子力資料情報室

その他 : 当日はオンラインでシンポジウムを配信します。後日、URL等詳細をお知らせいたします。

 

 

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