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被爆73周年原水爆禁止世界大会・広島大会に2200人

2018年08月04日

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「核も戦争もない平和な21世紀に!」-被爆73周年原水爆禁止世界大会の広島大会が8月4日から3日間の日程で、広島市内で始まりました。今年は、広島や岡山などで集中豪雨による災害が発生し、復旧作業の最中にも関わらず、大会には全国から2200人が参加しました。
最初に全国各地を回った「非核平和行進」の最後として「折り鶴平和行進」が行われました。炎天下のなか、平和公園原爆資料館前に集まった参加者は、横断幕やのぼり旗を手に、「核兵器禁止条約を批准せよ!」「原発再稼働を許さない!」「全てのヒバクシャの権利拡大を!」などとシュプレヒコールを繰り返しながら、広島大会の会場まで行進をしました(上写真)。

核兵器廃絶と脱原発社会をめざす 開会総会で確認

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広島県立総合体育館を会場に開かれた開会総会は、原爆被災者と先の豪雨で犠牲になった方々への黙とうから始まり、主催者あいさつは川野浩一・大会実行委員長に代わり、佐古正明副実行委員長(顔写真左)が「戦争の出来る国をめざす安倍政権は、モリ・カケ問題に見られる国家権力の私物化、原発再稼働推進など暴走を続け、核兵器禁止条約に反対している。しかし、先の南北首脳会談や米朝首脳会談に見るように、世界平和は武力ではなく対話で生まれる。大会でしっかり論議し、安倍政権と対決しよう」と呼びかけました。
来賓として、松井一寛広島市長代理の政氏昭夫市民局長のあいさつや、湯崎英彦県知事のメッセージを受けた後、海外ゲストを代表し、米国の「憂慮する科学者同盟」のグレゴリー・カラキーさん(顔写真中)があいさつ。日本政府が、アメリカの「核の先制使用」の見直しに抵抗し、核に依存する姿勢を強めていることを指摘し「核の傘では守ることは出来ない。そうした呪縛から解放され、世界の人々と核廃絶を求める時だ」と訴えました。
続いて、被爆者の訴えが行われ、13歳の時に爆心地から800メートルの地点で被爆し、その後、証言活動を続けている広島県被爆者団体協議会の桑原千代子さん(顔写真右)が、8月6日の壮絶な出来事を克明に語りました。その上で「どんなことがあっても戦争や核はあってはならない。多くの犠牲の上にある今の平和を大切にしたい。そのため、証言活動を続けていく」と力強く語りました。
また、若者もそうした活動を引き継いでいこうと、今年も高校生平和大使が全国から選ばれましたが、大会では広島から選出された下久保理子さんら3人が登壇し、「8月下旬からの国連欧州本部の訪問などを通じて若者ができることを精一杯やって、核兵器廃絶を訴えたい」と決意を述べました。
2011年3月の福島第1原発事故からの現状報告を、福島県平和フォーラムの角田政志代表が行い、「東京電力は今年6月にようやく福島第2原発の廃炉方針を表明した。これは運動の成果だが、事故の終わりは見えない。被災者の生活再建の責任を国や東電に求め、事故を風化させずに、全国の原発再稼働を阻止しよう」と呼びかけました。
大会の基調を、藤本泰成・大会事務局長が行い、核兵器廃絶や朝鮮半島情勢の変化、脱原発とエネルギー政策転換、ヒバクシャ・核被害者への援護と連帯などの情勢と課題を提起し「安倍政権の命をないがしろにする核政策の暴走を止めよう」と強調しました。
基調提起の全文はこちら
最後に、参加者全員で「原爆を許すまじ」を合唱し、閉会あいさつを秋葉忠利・広島実行委員長が行い終了しました。2日目の8月5日は、各所で分科会やひろば、フィールドワークなどで学習と論議を深め、6日に広島大会のまとめ集会が行なわれます。

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