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長崎大会 第1分科会「平和と核軍縮1-核も戦争もない世界を!~憲法・沖縄から考える」

2017年08月08日

長崎大会 第1分科会「平和と核軍縮1-核も戦争もない世界を!~憲法・沖縄から考える」
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講師:前田哲男(ジャーナリスト・軍事評論家)
海外ゲスト:ポール・マーチン(米国・ピースアクション)
参加者 220名

はじめに、軍事評論家の前田哲男さんより「安倍政権の危険な本質」と題して講演を受けた。まずオスプレイ墜落と安倍首相の防衛計画大綱の直近情勢に触れたうえで、小野寺大臣の提言について解説があり、北朝鮮のミサイル対策・敵基地反撃能力を保有すべくということは、専守防衛という言葉は形骸化しているとの説明があった。このなかでは、政府の弾道ミサイルに関するホームページを引用し、長崎の地での経験や新型爆弾投下後の国民反応に触れ、ナンセンスなPRしかおこなっていないと痛烈に批判をされた。
また戦争法にも触れ、安倍首相のPRは在留邦人の救助という“うわべの理由”で国民を欺いて説明し、現実は「原子力空母艦隊防護」などに従事しているとの現状に警鐘を鳴らした。
最後に、「このような日本にすることもできる」と題して、自衛隊・防衛問題に関する世論調査を分析し、国民が期待しているのは「はたらく自衛隊」であり、「9条改憲」は望んでいないという指摘があった。

 次に、ポール・マーチンさんより米国を中心とした世界情勢について講義をうけた。冒頭、米国の多くの人たちの想いを代弁し、広島・長崎への原爆投下について謝罪を述べられた。その後、トランプ大統領の姿勢に触れ、軍事中心・利益追求の政治であるという点や、偏った予算の執行・配分に触れ、失望が大きいと述べられた。トランプ大統領の短気な性格では、核のボタンを押す権利を持つべきではなく、また軍事費の増大は議会の同調も相まって危機的であると警鐘を鳴らし、利益を人権よりも優先するトランプ主義を批判した。
世界各地の情勢にも触れ、特に北朝鮮については緊張をさらに深めている状況であり、韓国へのTHAAD)配置は、北だけではなく中国・ロシアにも脅威であるということを述べられた。
最後に、安倍首相はトランプ大統領にプレッシャーをかけられないが、私たちが安倍首相にプレッシャーをかけ続けけることの重要性について述べ、先人の“草の根運動”に学び、プライド・目的・力を持ってたたかっていこうという言葉で結ばれた。
その後、会場からの質疑と長崎・沖縄からの活動報告を受けた。

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