10月25日、高レベル放射性廃棄物シンポジウムを開催し、200人が参加
2020年10月29日
高レベル放射性廃棄物シンポジウム 「核のごみ受け入れていいのー文献調査と地域の未来」を開催しました
原水禁、北海道平和運動フォーラムが主催、原子力資料情報室が協力し、 10月25日、札幌市のかでる2.7を会場に、高レベル放射性廃棄物シンポジウムを開催しました。
これまで、「核のゴミ」の問題は危険性にばかり注目されがちでしたが、今回のシンポジウムでは、「核のゴミ」を受け入れることによって、地域の未来はどうなるのかに焦点を当てて進行しました。
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北海道平和運動フォーラム 佐藤代表
北海道平和運動フォーラムの佐藤代表が主催者挨拶を行い、その後、原子力資料情報室共同代表の西尾漠さんが、「地層処分とは何か?文献調査のねらいは何か?」と題してイントロダクションを行いました。
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原子力資料情報室 西尾漠さん
続いて、核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会共同代表の久世薫嗣さんに「核抜き条例の意義と課題」を報告してもらいました。
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核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会 久世薫嗣さん
新潟大学法学部准教授の藤堂文明さんからは「原発立地地域は発展したのか~柏崎刈羽原発の事例から」と題した講演をしてもらい、「経済効果」は「経済神話」でしかなく、地域振興に原発は役に立っていないことがデータを用いて説明されました。
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新潟大学 藤堂史明准教授
シンポジウムでは、これまでの発言者に加え、前札幌市長の上田文雄さんにも登壇いただき、「原発予算に依存しない街づくり」をテーマに議論を交わしました。議論の進行の中で、「そもそも原発が誘致された地域の住民は幸せになったのか」などの率直な質問がでるなど、様々な角度から「核のゴミ問題」を捉えていきました。
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前札幌市長 上田文雄さん
閉会挨拶では、原水禁の北村事務局長が、翌26日に、今回のシンポジウムの主催・協力の3団体で、寿都町、神恵内村に「文献調査受け入れの白紙撤回」を求める申し入れに行くことを報告しました。
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原水禁 北村事務局長
シンポジウムへの参加者は、オンラインでの視聴者も含め、200人以上となりました。
「高レベル放射性廃棄物シンポジウム」は、コロナ禍のシンポジウムであることも鑑み、オンライン配信も行いました。当日の配信は、Twitterを利用した「ツイキャス」の形で配信し、録画動画は以下からご覧いただけます。
配信の都合上、前半と後半に分かれています。
ツイキャス配信動画(前半)https://twitcasting.tv/forum_gensuikin/movie/647829994
ツイキャス配信動画(後半)https://twitcasting.tv/forum_gensuikin/movie/647846311