東海第二 - 原水禁

JCO臨界事故21周年集会が開催される

2020年10月14日

9月26日、JCO臨界事故21周年集会が開催される

 9月26日、茨城県水戸市で「JCO臨界事故21周年集会―JCO臨界事故を忘れない!とめよう東海第二原発」が開かれ、県内を中心に約150名が集まった。

集会は、JCO臨界事故で亡くなった2人の労働者をはじめとした核事故の被害者に対して黙とうがおこなわれた。

主催者の代表挨拶のあと、事故現場から150メートルほどの距離で被曝した大泉さん夫妻が事故後の体調不良がどうであったかについて、ご子息の大泉実成さんから語られ、「事故から21年が過ぎたが、この事故の事実と教訓を忘れてはならない」と訴えた。

 元東芝で原子炉器設計技術者の後藤政志さんから、東海第二原発の再稼働問題について講演。そのなかで東海第二原発に内在するさまざまな危険性が述べられた。東海第二原発の構造上の問題点として、地震に弱い支持構造、小さい格納容器のため過酷事故時の水素爆発のリスクなどがあげられた。後藤さんは「(このまま)再稼働を容認することは未必の故意だ」と強く訴えた。

その後、集会は、集会アピールを採択し、閉会となった。

JCO21周年集会アピール(PDF)

 

 

 

「STOP!東海第二原発の再稼働 いばらき大集会」開催

2019年11月16日

「STOP!東海第二原発の再稼働 いばらき大集会」開催

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 11月16日、水戸市の駿優教育会館で、「STOP!東海第二原発の再稼働 いばらき大集会」が開催され、地元茨城を中心に関東各地から約700人が結集しました。集会は五十嵐立青・つくば市長をはじめ県内各地の首長や生協、農協、県畜産協同組合連合会、元日本医師会会長、筑波大学・茨城大学の教授など、県内の団体、有識者など幅広い呼びかけのもと、県民集会として開催されました。
 主催者を代表して相沢一正さん(脱原発東海塾)から、東電など各電力会社会からの資金支援がないと会社の経営が成り立たないなど経営破たんの現状が報告され、さらに東海第二原発に精通した経験のある技術者も退職が続き、後継者への技術移転にも不安があることが訴えられました。
 浪江町の漁業者からは、「津波により漁業は打撃を受け、一時期秋田に避難した。あらためて帰還して、試験操業に取り組んでいるが、魚は売れない」と厳しい現状が語られ、今後トリチウム放出がおこなわれれば、さらに厳しい状況になることが訴えられました。
 双葉町から新潟へ避難している大賀あやこさんからは、「終わらない事故、果てしない被害」について自身の経験を踏まえて、事故やその後の国・東電などの対応に対する憤りや悲しみなどが語られ、事故を起こした東京電力が、東海第二原発の再稼働のために2,200億円も支援することは許せないと訴えました。
 日本医師会の元会長は、いばらきの素晴らしい環境を子孫に残さなければならないと訴え、生協や農協の代表者からは、農業や環境との調和が重要で、そのためにも東海第二原発の再稼働はさせてはならないと訴えがありました。
 さようなら原発の呼びかけ人の鎌田慧さんからは、田中俊一・原子力規制委員会前委員長の「日本の原子力政策は嘘だらけでここまでやってきた」という言葉を引用して、関西電力の件も含め「嘘と金」によって成り立つ原子力政策の問題点が訴えられました。
 東海原発裁判を担っている青木弁護士からは、30キロ圏内の6市村90万人以上の人々が暮らしている現実があるにもかかわらず、原子炉審査指針に反しており、避難計画などとてもできないこと、再稼働には周辺首長は同意しておらず今後それら反対を示す意見を支えていかなければいけない、と訴えがありました。
 集会決議を採択したのち、「再稼働反対」の声をあげながら、水戸市内をデモしました。
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