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報告 原水禁世界大会・長崎大会2日目 分科会などで討議と交流

        被爆67周年原水爆禁止世界大会・長崎大会は、8月8日に第2日目を迎え、分科会やひろば、フィールドワークなどに分かれて、討議や報告、交流などが行われました。 分科会では、昨年の福島原発事故を受けて「脱原子力」に関する分科会が3つに分かれて開かれ、原発に代わるエネルギー政策のあり方、各地での原発再稼働の動きと反対運動の報告などが行われました。中でも、ドイツ・緑の党のベーベル・ヘーンさんはドイツでの2022年までの原発全廃に向けた動きを説明しました(写真上左)。 また、平和と核軍縮に関する分科会では沖縄へのオスプレイ配

【67大会・報告】長崎第8分科会/見て、聞いて、学ぼう”ナガサキ”―入門編

見て、聞いて、学ぼう“ナガサキ”―入門編 証言と映像による被爆の実相と平和運動交流 会場 長崎市「ncc&スタジオ」 講師 西岡由香さん(漫画家) 被爆証言 山川剛さん(長崎県被爆教職員の会) DVD「君たちは原爆をみたか」を見て、原爆投下から現在に至る原発を含む核開発と事故の歴史を学びました。 その後、被爆者証言として、当時の社会の様子、8月9日当日の様子、被爆者の願い、そしてその願いはかなえられるのかの4つの柱で講演されました。当時はぜいたくが敵であること、校庭で竹やり訓練をするなど、学校で人の殺し方を教えたこと、「人の命は鳥の羽より軽い、喜んで命を捨てろ」と戦争は人の

【67大会・報告】長崎第7分科会/ヒバクシャ3―交流・討論編―被爆二世・三世問題を考える

会場 長崎県勤労福祉会館 講師 振津かつみさん(医師/チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西) 分科会は、丸尾育朗長崎県被爆二世の会会長の「福島事故を受けて、核の連鎖をいかにして止めるかと、二世三世の今後の取り組みをどう構築していくかを討論の柱としたい」というあいさつにより開会した。 まず丸尾会長が「被爆二世が置かれた状況と思い」と題して、国は直爆以外は、被爆者として認めない現状の中で、二世を「第五の被爆者」として認めさせるたたかいの報告と、福島事故をめぐる状況について説明をされた。 次に振津さんが、放射線の遺伝的影響について、動物実験においては、明らかにされているが、国はそのことを認めな

【67大会・報告】長崎第6分科会/ヒバクシャ2―学習編「日本の戦争責任と在外被爆者問題を考える」

会場 長崎市「自治労会館」 講師 高實康稔さん(岡まさはる記念館理事長、長崎大学名誉教授) 海外ゲスト カク・キフンさん(元韓国原爆被害者協会会長) チャン・テホンさん(韓国原爆被害者協会釜山支部) 質疑・討論 韓国から参加(若い方):日本の被爆者と在外被爆者とが連帯した運動・活動について教えてほしい。 カクさん:他の被爆者団体と協力した運動は少ない。 日本においては、韓国人に対する援護の拡充については、運動が広がりにくい状況にある。 韓国政府からは、私(郭)の運動にたいして勲章が授与された。赤十字からも評価されている。 チャンさん:大規模ではないが、長崎と釜山の学生によ

【67大会・報告】長崎第5分科会/ヒバクシャ1―学習編「世界の核被害と内部ヒバクを考える」

会場 長崎市「NBC別館3Fビデオホール」 講師 豊崎博光さん(フォトジャーナリスト) 瀬川嘉之さん(高木学校) 海外ゲスト アントン・ブドビチェンコさん(ロシア/NGO「チェルノブイリの子どもたちのために」) 第5分科会は、「世界の核被害と内部ヒバクを考える」をテーマに、フォトジャーナリストの豊崎泰光さんからは、1940年から始められた人類初の米国によるマンハッタン計画(原爆製造計画)以降の核被害の現状として、ウラン鉱石の採掘に伴い、初めての核被害の犠牲者が先住民族であったことや、その後、世界各国における核被害の実態、とりわけ初の核爆発実験(長崎に投下されたものと同じ)では55k

【67大会・報告】長崎第4分科会/平和と核軍縮―交流・討論編「東北アジアの非核化と日本の安全保障政策」

会場 長崎市「県教育文化会館」 講師 前田哲男さん(軍事評論家) 田巻一彦さん(ピースデポ副代表) 海外ゲスト ポール・マーティンさん(米国/ピースアクション組織化・政策担当ディレクター) スヨルさん(韓国/社会進歩連帯) 第4分科会は、核密約・核の傘・非核三原則、沖縄米軍基地のありかたなどについて学習・討論を行った。 4人の報告者からは三つの主な論点について語られた。一つ目は核兵器廃絶に向けた米を中心とする国際情勢については、「核兵器のない世界をめざす」としたオバマ米大統領は、緊縮財政の中で国防予算の削減にも実施したが、核関連予算は保守勢力(国防省等)の抵抗により、依然聖