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被災57周年3・1ビキニ・デー全国集会
2011年03月01日
3月1日、全国各地から300人が集まり、静岡市内の静岡県勤労者総合会館6F大ホールで「被災57周年3・1ビキニ・デー全国集会」を開催しました。川野浩一・原水禁議長と鈴木修・静岡県平和・国民運動センター会長によるあいさつに続いて、医師で「チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西」などで活動する振津かつみさんから「チェルノブイリ原発事故から四半世紀―あらゆるヒバクシャと連帯し、ヒバク被害のない世界をめざして」と題する講演と提起があり、医師として大阪に在住する広島・長崎の被爆者と接する中で、放射線の影響について学んだことや、チェルノブイリ事故から四半世紀を経てなお残るヒバクの影響などについて話されました。その中で、核の軍事利用、商業利用の中でヒバクシャが生み出されることを訴えられ、「核と人類は共存できない」ことをあらためて認識させられました。
開会あいさつをする川野議長
振津さんは「核と人類は共存できない」ことを訴えた
続いて原子力資料情報室共同代表・西尾漠さんによる「行き詰まる日本の原子力政策」と題する講演と提起が行われました。ここでは、国も電力会社も本音では原子力政策はやりたくないが、誰も責任を取りたくないから続けられているということが語られ、それゆえに市民の運動で政策転換を目指すしかないと提起がありました。
地域報告では、原水爆禁止山口県民会議の大久保弘史さんからは、「上関原発阻止の闘い」として、中国電力による埋め立て工事の強行について緊迫感を増す現地の様子が報告されました。最後に「被災57周年ビキニ・デーアピール」を採択し、閉会しました。
原水禁山口県民会議の大久保さんからは緊迫する上関の現状が生々しく報告された
西尾さん(左)は活動者会議でも講演と提起、松原さんは自然エネルギーについて講演と提起
また、本集会の日程に合わせて、平和フォーラム全国活動者会議が行われ、西尾漠さんによる「日本のエネルギー政策の現状とエネルギープロジェクト提言の意義」、環境エネルギー政策研究所研究員・松原弘直さんから「日本の自然エネルギーの現状と可能性」と題した講演と提起が行われました。翌2日には、立教大学教授の李鍾元(イ・ジョンウォン)さんによる講演と提起「東アジアにおける平和構築の課題」がありました。詳しくは、平和フォーラムのホームページもご覧ください。
午後から、焼津市内の弘徳院で久保山愛吉さん墓前祭を行いました。
久保山さんの墓前に線香を手向ける参加者ら