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長崎大会第4分科会「平和と核軍縮2-日本の安全保障政策-東北アジアの非核地帯化と沖縄」

2015年08月08日

長崎第4分科会

参加者数は105名+運営委員+座長・司会=110名で、その内、約3分の1が初めての参加者であった。
討議の主な内容 ピースデポ・田巻さんよりNPTの仕組みについて概括的な説明と、「抑止力」とはどういう意味か、核廃絶をすすめる運動の在り方、について問題提起を受けた。海外ゲストの報告も含めて、非核3原則の法制化の必要性と北東アジアの非核地帯化を求める方向性を確認した。
その一方で、安倍政権の今日的動向が、大きな障壁となり、さらに北東アジアの緊張を高めていることへの強い危惧が指摘された。この点は、会場からの質疑・討論でも際立ち、安倍政権の歴史認識はもとよりと、私たち自身も侵略と植民地支配の歴史を今こそ、問い返すべきとの発言もあった。
各地の報告では、「安保法制」に繋がる米海軍と海上自衛隊の一体的強化(神奈川・横須賀)、辺野古への巨大基地建設計画の実態(沖縄)、オスプレイの飛来と基地強化の現状(長崎・佐世保)の3件があり、住民の安全、住民・自治体の意思を無視する国策・国益優先が浮き彫りにされた。
この国の歩もうとしている「積極的平和主義」なる路線は、武力による威嚇=抑止力論で最終的には核抑止力に至る、国際的にはすでに破綻したものであることを、まとめとして確認した。

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