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原水禁世界大会・広島大会に3300人 人類の未来のために核廃絶を

2014年08月04日

 広島行進.JPG広島開会総会.JPG

「生きているうちに核兵器のない世界を」、被爆者は訴えます。
被爆69周年原水爆禁止世界大会・広島大会は、今年も「折り鶴平和行進」から始まりました。平和公園資料館前に集まった全国からの参加者約2000人は、時折、激しい風雨の中、横断幕やのぼり旗を手に「すべての核兵器をなくそう!」「全ての原発の廃炉をめざそう!」「すべてのヒバクシャ支援を実現しよう!」などの他、今年は特に安倍内閣による集団的自衛権行使容認の閣議決定を受け「平和憲法を守り、集団的自衛権に反対しよう!」などとシュプレヒコールをあげました。
夕方から広島県立体育館で開かれた開会総会には3300人が参加。犠牲者への黙とう後、主催者あいさつに立った川野浩一・大会実行委員長(原水禁議長)は「あの日から69年、被爆者は高齢化しており、継承が重要になっている。被爆者はこれ以上の犠牲者が出ないように祈ってきた。しかし、3年半前に福島原発事故がおき、新たは被害者が出た。それにも関わらず、安倍内閣は原発再稼働を進めている。また、集団的自衛権の行使容認で戦争のできる国にしようとしている。私たちは人類の未来のために、がんばらなくてはならない」と訴えました。
また、松井一寛広島市長(代読)や、湯崎英彦広島県知事(メッセージ)からも、来年の核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けた核廃絶を求める呼びかけなどがありました。
被爆者の訴えでは、12歳の時に爆心地から1.5キロの地点で被爆をした池田精子さん(広島県被団協)が立ち、全身大やけどを負いながら生きてきた体験を切々と語りながら、「なぜ、人類は殺し合わなければならないのか。人類が核兵器を根絶できなかったら、核兵器で人類は根絶されてしまう。これからも恒久平和を世界の人達に訴えていきたい」と述べました。
また、毎年、国連欧州本部を訪ねて核廃絶を訴えている高校生平和大使の活動について、広島代表の昨年の第16代大使と今年の第17代大使の4人が、それぞれ思いを語り、「ビリョクだけどムリョクじゃない」を合い言葉に、活動を続けることを誓いました。
福島からの訴えでは、福島県平和フォーラムの角田政志代表が、「原発事故から3年半近く経っても、13万人が避難生活を続け、県民は危険と隣り合わせを強いられている。こうした中での再稼働を許すわけにはいかない。さらに大きな声を挙げていこう」と強調しました。
大会の基調提案を藤本泰成・大会事務局長が行い、安倍政権の原子力推進政策に反対し、川内原発などの再稼働の阻止や、来年のNPT再検討会議、ヒバクシャの権利獲得に向けた課題を訴えました。
大会に参加した海外ゲストを代表してアメリカの市民団体ピースアクションのポール・マーチンさんが「アメリカが69年前に原爆をこの地に投下し、多くの人々が犠牲になったことを心からお詫びしたい」と述べ、オバマ政権下での核政策の問題点などをあげ、最後に「一人で出来ることはとても小さいが、沢山の人がやれば多くの事が出来る」と、国際的な連帯を呼びかけました。
開会総会は最後に参加者全員で「原爆を許すまじ」を合唱して閉会しました。広島大会は5日に分科会や国際会議、6日にまとめ集会が開かれ、長崎大会に引き継がれます。

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