2024年出版物

原水禁パンフ「どうする?原発のごみ4 論理の観点から見る核のごみ問題」

2024年08月01日

「どうする?原発のごみ」シリーズ第4弾 を刊行

原発で使用済みになった核燃料から、プルトニウムなどを取り出した後に残る「原発のごみ」を、ガラス状に固めて地下300メートルより深い安定した地層に埋設することが法律で決められています。政府は、最終処分として、使用済み核燃料を再処理したガラス固化体4万本超を埋設する考えで、すでに約2万7000本に相当する廃棄物が存在しています。その多くが各地の原発立地自治体に留め置かれている現状があります。

放射線量が人体に安全とされるレベルに下がるまでにはおよそ10万年かかるとされており、「原発のごみ」の安全な管理が必要になります。火山や活断層などに関する資料を分析して、地下の状況を把握するにしても、日本が地震国であることは間違いありません。活断層がいたるところにあり、果たして地中深くに埋めた後に何か問題が見つかった場合に安全に取り出せるのか、深地層への埋設という方法自体が将来世代への負担がないと言い切れるのか、将来世代に「原発のごみ」を残してはいけないといって処分方法を早急に決めることは、より良い処分方法を検討する機会すら奪ってしまうことになりかねません。そもそも、「原発のごみ」の最終的な行き場が決まらないまま、原発の「最大限活用」を掲げる政府方針に無理があることは明らかです。今、なすべきことは原子力政策を直ちに撤回することです。

原水禁は、高レベル放射性廃棄物誘致の動きに対し、反対世論をつくり出すために、「どうする?原発のごみ」シリーズを刊行してまいりました。今回、2023年原水禁連続講座、被爆79周年原水爆禁止世界大会・長崎大会の分科会講師を務める寺本剛さん(中央大学)に「倫理」の観点から、核のごみ問題について執筆していただき、パンフレットを作成いたしましたので、ご案内します。

原水禁パンフ「どうする?原発のごみ4 論理の観点から見る核のごみ問題」

発行:原水爆禁止日本国民会議/原子力資料情報室/反原発運動全国連絡会
版型:A5判・32ページ
内容:第1章 世代間論理から見る核のごみ問題
/第2章 回収可能性の問題
/第3章 世代内論理から見る核のごみ問題
/コラム:公平性、正義、公正
/第4章 これからどうするべきなのか
頒価:1冊400円+送料 ※50冊以上のご注文は送料無料
注文方法:ご注文冊数・お名前・お送り先ご住所・お電話番号を明記のうえ、下記までお送りください。

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