2024年

7月15日、「中越沖地震17年 福島を忘れない! 原発ハイロ全国集会」が開催されました

2024年07月17日

7月15日、新潟県柏崎市の産業文化会館において、原発からいのちとふるさとを守る県民の会主催で「中越沖地震17年 福島を忘れない! 原発ハイロ全国集会」が、280人が参加し、開催されました。

これまで県民集会として開催されることが多かった柏崎での集会でしたが、岸田政権により原発回帰路線への転換がなされている今、東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働反対の声を広く集めるため、全国集会という形で開催されました。

集会では、環境経済研究所代表・元新潟県原子力災害時の避難方法に関する検証委員の上岡直美さんが講演し、「新潟県の花角知事は40数回通った委員会を総括もないままに消滅されてしまった。原子力業界は、旧日本軍のようだ。福島の被害を低く見積もり、原子力政策を続けようとしている」と指摘しました。また、福島原発事故当時の気象条件などを当てはめて、放射性物質の放出・拡散がどのようになされるか、具体的なシミュレーションを示すなど、専門家ならではの視点でわかりやすく解説しました。

続いて、柏崎市議の星野幸彦さんが現地報告をおこない、「原子力が国策だから進められている」として、政権交代の必要性を訴えました。石川県平和運動センターの本田事務局長は、新聞記事を引用しながら、6月30日の志賀原発反対集会の報告や能登半島地震の状況などを報告し、志賀原発廃炉に向けて闘うことを力強く宣言しました。新教祖の阿部さんは、新潟に自主避難した自身の体験を報告し、被曝にたいする理解を深めることの大切さを訴えました。

最後に、柏崎刈羽原発の再稼働について県民投票を行うことを求めると主催者のあいさつで集会は終了しました。その後、集会会場から柏崎駅周辺をパレードし、柏崎刈羽原発再稼働反対の声を上げました。パレードコースは、柏崎市の中心街とはいえあまり通行人が多くありませんでしたが、店先から手を振って、「脱原発」の思いに共感してくれる姿も見られました。

なお、同日、原子力規制庁や内閣府などが、「柏崎刈羽原子力発電所」再稼働にむけた県民説明会を新潟県長岡市で開催していますが、住民への理解を求める前に、政府は原子力政策の破綻について目を向ける必要性があるはずです。

TOPに戻る