2023年、世界・原水禁の動き
「被爆者問題議員懇談会」が被爆体験者問題をテーマに会合を開きました
2023年06月15日
超党派の国会議員による「被爆者問題議員懇談会」は、6月14日、会合を開きました。
今回、被爆体験者問題(※)をテーマにヒアリングが行われました。この問題にとりくんできた長崎市議会議員の池田章子さんがスライドを使って経緯や課題について説明したのち、多長被爆体験者協議会の山内武会長をはじめとした当事者が早期の解決を求める発言を行いました。
ここには厚生労働省の担当者も同席し、参加した国会議員から率直な質問や意見が交換されました。このなかで、長崎県・市が要望していた国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館所蔵の被爆体験記の調査分析に7月ごろから着手する予定があることが明らかにされました。国は広島の「黒い雨」訴訟での原告勝利判決後も、長崎で(放射性物質を含む)「黒い雨」が降った客観的証拠がないとして被爆者認定を拒んでおり、今後このような国の方針が変更される可能性があります。
原水禁は引き続き当事者の人びとと連携・協力し、被爆体験者問題の早期解決を実現するためにとりくんでいきます。
【参考記事】長崎原爆の体験記調査 来月にも着手 厚労省が方針 「黒い雨」で県と市が要望 被爆体験者の救済巡り
https://nordot.app/1041889297977639864
※被爆体験者…長崎では行政地域を基準に被爆者認定を行ったため、爆心地から半径12キロメートル圏内であっても国の指定する被爆地域外となり被爆者として認定されない人びとを「被爆体験者」としています。