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ネット署名「再エネ普及に大きなカベ?!でんき市場 価格高騰の実態解明と公平なしくみを求めます」 のとりくみについて
2021年04月27日
ネット署名「再エネ普及に大きなカベ?!でんき市場価格高騰の実態解明と公平なしくみを求めます」のとりくみについて
2020年12月下旬から1月中旬にかけ、電力の市場価格が異例の高騰となりました。原因のひとつは天然ガスの在庫不足でしたが、エリア間の融通などにより「日本全体での電力不足」は回避されました。一方で、大手電力などから電力市場への供給量がしぼられたことで、電力市場価格が高騰しました(*1)。また市場価格に連動しているFIT電気の仕入れ価格も高騰し、その打撃を一番受けたのが、再エネ新電力や地域新電力でした。この状況下で「やはり原発が必要」「石炭火力さえも必要」という声が、産業界からあがっています。
しかし、これは本末転倒です。エネルギー使用量大幅削減を前提に、さまざまなかたちの再生可能エネルギーこそを、もっと導入してリスクを回避していくことが、今求められています。また、大手電力会社と新電力、とくに再生可能エネルギー供給をめざす新電力との間に大きな格差、不平等な状況があり、「電力システム改革」のなかでも、むしろこの格差が温存・拡大される制度がつくられています。
持続可能な再生可能エネルギー社会への方向転換を要請するべく、原水禁も参加するパワーシフト・キャンペーンは、経済産業省資源エネルギー庁電力・ガス事業部電力産業・市場室と、4月30日にオンライン意見交換会を開催することとなりました。意見交換会に合わせ、「3項目の要請」を記載したネット署名を提出致します。
つきましては、大変短い期間ではありますが、ぜひネット署名へのご協力をお願い致します。
記
1.ネット署名「再エネ普及に大きなカベ?!
でんき市場価格高騰の実態解明と公平なしくみを求めます」
(1)要請先:内閣総理大臣および行政改革担当大臣
(2)要請項目
① 今回の電力市場価格高騰の実態解明と、再発の防止を求めます
電力市場価格高騰の原因は、市場の未成熟にあったと考えられます。データをすべて公開し、実態の解明を行い、再発防止のための施策を徹底してください。
② 消費者に不公平がないように、何らかの緊急対応を
電力市場価格高騰により、一部の消費者や再エネ新電力会社に極端な負担が出ています。対処をすべて電力会社に負わせるのではなく、政府としても何らかの緊急対応を行ってください。
③ 再エネ拡大につながる電力システム改革を
現状の不公平な電力制度は、再エネ新電力に大きな打撃を与えており、今後再エネの拡大を阻害することが懸念されます。再エネ拡大につながるかたちへ、電力システム改革のあり方を再度見直してください。
(3)呼びかけ団体:パワーシフト・キャンペーン運営委員会
(4)締め切り:2021年4月30日(金)10:00
(5)ネット署名URL: http://chng.it/K2gpsLZcZh
(*1)電力市場価格は通常は平均で10円程度、高くなる時間帯でも50円程度でしたが、2021年1月中旬には、250円を超える時間が発生するほど高騰しました。