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子どもたちの未来のために 長崎大会・閉会総会を開催
2019年08月09日
子どもたちの未来のために 長崎大会・閉会総会を開催
8月9日、長崎総合体育館・メインアリーナにおいて、被爆74周年原水爆禁止世界大会・長崎大会の閉会総会が行われました。
長崎実行委員会の挨拶として、松田圭治・長崎大会実行委員長が、「長崎大会が厳しい国際情勢の中で開催され、多くの議論を重ねた」と現在直面する多数の課題を例に挙げ、核兵器問題だけではなく、多くの課題に取り組まねばならないと述べました。
続いて、原水禁・非核平和行進のたすき返還が行われ、長崎の嵩靖文・長崎地区労副議長から沖縄平和運動センター議長の山城博治さんにしっかりとたすきが手渡されました。
山城議長は、沖縄の青々とした海の写真を見せながら、沖縄に対する安倍政権の差別政策を例にあげて、現政権に打ち勝とうと会場に訴えかけるとともに、「平和の声を上げていこう」と拳をあげました。
会場の端から端まで並んだ高校生平和大使、高校生1万人署名のメンバー150人以上が、この1年間に集めた署名数が20万筆を超えたことを報告してくれました。2018年にノーベル賞へノミネートされたことの報告など、活動が注目されていることがわかりました。
海外ゲストを代表し、進歩連帯のソン・ミヒさんが、「朝鮮半島と東アジアの大転換が起きている、保守勢力に負けないようにしなくてはならない。平和憲法をしっかりと守り、長崎と広島の悲劇を繰り返してはならない。」と怒りを込めて力強く発言しました。
藤本泰成・大会事務局長が長崎大会のまとめ(全文リンク有り)として、8日に行われた各分科会の要点とそれぞれの今後取り組む課題について、述べました。多岐にわたる課題に、今後の取り組みの強化が求められました。
「被爆74周年原水爆禁止世界大会・大会宣言(案)」を、山下薫・長崎大会実行委員長が読み上げ提案すると、会場からは拍手で、大会宣言が採択されました。
最後に、則松佳子・大会副実行委員長は「私たちの学びと行動を点で終わらせず、各地でつないでいって下さい。それは子どもたちの未来につながっていくものです」と閉会のあいさつをしました。
閉会総会後には、県立総合体育館から爆心地公園まで、非核平和行進が行われました。
爆心地公園に到着した後、大会参加者は原爆中心碑前に集まり、川野実行委員長、マーシャル諸島からの海外ゲスト、サマンサ・ハナーグさん(REACH-MI副代表)のほか、各団体による献花が行われました。原爆投下時刻である11時2分には、サイレンの合図で、その場にいた全員が黙祷を捧げました。
被爆者の高齢化に伴い、戦争の記憶の継承が重要なものとなっています。「バーチャルゲーム」の中では、プレーヤーは何度死んでしまっても、生き返ることができます。しかし、現実には、死んでしまった人は二度とかえってくることはありません。被爆74周年を機に、改めて「核兵器のない平和な21世紀」を私たちの手でつくっていく決意をしなければなりません。