2018年、原水禁大会、原水禁大会 2018年、注目記事、被爆73周年原水禁世界大会
核なき世界を 原水禁世界大会 広島でまとめ集会
2018年08月06日
8月4日から広島市内で開かれていた「被爆73周年原水爆禁止世界大会・広島大会」は、6日、県立総合体育館武道場で「まとめ集会」が開かれ、540人が参加しました。
原爆犠牲者と先の豪雨で亡くなられた方々に対して黙とうを捧げた後、主催者あいさつに立った広島原水禁代表委員の金子哲夫さん(顔写真左)は「73年前の今日、広島市上空に原子爆弾が投下され、その年のうちに14万人が亡くなられた。戦争を進める安倍晋三首相は、その犠牲者の碑の前に立つ資格はない」と厳しく指摘し、「原爆の犠牲者は日本人だけでない。特に北朝鮮の方々はこれまで何の補償も受けずに亡くなっている」と、7月に訪朝して調査を行ったことを報告。「全ての被爆者に補償と援護を求める原水禁大会の原点を再確認しよう」と訴えました。
高校生などが中心に企画し、子ども達に参加を呼びかけた「メッセージfromヒロシマ」の報告が6人の実行委員から行われ、「被爆者の証言などを真剣に聞いて、討論を行い、その思いをメッセージにまとめた」ことなどが報告されました(写真下)。
続いて、海外ゲストを代表し、中国宇社会科学院世界経済と政治研究所のチェン・ツエさん(顔写真中)があいさつし、「中国では、人類は運命共同体だという理念のもとに、平和と持続可能な安全保障を求めている。ともにアジア太平洋の安全保障を作っていこう」と強調しました。
辺野古新基地建設問題で緊迫する沖縄から、沖縄平和運動センターの岸本喬事務局次長(顔写真右)が報告。「県民の民意を無視して安倍政権と米軍は基地建設を強行しようとしている。しかし、翁長知事は埋め立て許可を撤回した。8月17日から土砂投入が行われようとしているが、負けられない」として、全国からのさらなる支援を呼びかけました。
広島大会のまとめを藤本泰成・大会事務局長が行い、「被爆者の視点から、再度、核問題や脱原発運動を見直し、拡大しよう」と述べました。大会のまとめはこちら。
最後に、「未来ある子どもたちに『核も戦争もない平和な社会』を届ける取り組みを全力で進めましょう」とする「ヒロシマ・アピール」を確認し、まとめ集会を終わりました。8月7日からは長崎大会が開かれ、さらに討議と学習、交流を深めることにしています。
「ヒロシマ・アピール」はこちら