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被災64周年3.1ビキニデー全国集会を静岡で開催

2018年03月01日

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 1954年3月1日に、南太平洋のマーシャル諸島ビキニ環礁でのアメリカによる水爆実験で、鈴岡・焼津港所属のマグロ漁船・第五福竜丸など多くの漁船が被災をしてから64年が過ぎました。原水爆禁止日本国民会議(原水禁)は毎年、静岡において「3.1ビキニデー全国集会」を開き、反核・平和、脱原発などを訴えてきました。
 今年も3月1日に静岡市の労政会館に全国から250人が参加して集会を開催。原水禁の川野浩一議長は「いま安倍政権は戦争への道を歩み、憲法の改悪も目論んでいる。核戦争の幕開けとなったビキニ事件を風化させてはならない。子や孫に平和な国を引き継げるかは、私たちの行動にかかっている」とし、さらに、昨年7月に国連で採択された「核兵器禁止条約」を支持していない日本政府を、「被爆国でありながら米国の顔色をうかがってばかりだ」と批判しました。

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 記念講演では、昨年のノーベル平和賞を受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の国際運営委員の川崎哲さん(NPOピースボート共同代表=上顔写真)が講演。核兵器禁止条約の成立の経緯や意義について解説し、被爆国である日本政府がこれを拒否し続けている姿勢を強く批判。その上で、今後の課題として、50ヶ国で発効する署名・批准の促進、核兵器禁止条約の存在についての広報・教育、日本のような核の傘下国が核使用・威嚇を勧めさせない、北朝鮮などが核を放棄し禁止条約に加入した際の検証、核兵器を開発する企業やそれに融資する金融機関へのキャンペーン活動などを提起しました。
 続いて、静岡の高校生平和大使から、昨年のジュネーブの欧州本部訪問や広島・長崎での活動、県内の署名運動の報告など、静岡のとりくみが紹介されました(上写真)。
 最後に、「核と人類は共存できないことを基本とした原水禁運動は正念場を迎えている。これまでの運動を前進させるとともに、安倍政権の暴走に抗する運動を強化しよう」と「ビキニデー・アピール」を採択しました。

集会アピールはこちら


 翌2日には、第5福竜丸で被災し亡くなった久保山愛吉さんの墓前祭を焼津市の広徳院でおこない、焼津市のビキニ関連の平和活動のとりくみについての報告を受けました(下写真)。

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