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「つながろうフクシマ!さようなら原発講演会」が開催されました
2013年03月11日
3月11日、東京・品川区立総合区民会館「きゅりあん」を会場に、「つながろうフクシマ!さようなら原発講演会」が開催され、約1200人が参加しました。
最初に、司会を務めた元東京都国立市長の上原公子(ひろこ)さんが、「また今日の日がやってきました。この日を沈黙の日にするのか。原発はいらないと決意をする日にしたいと思っております」とあいさつしました。黙とうの後、開会あいさつに立った鎌田慧さんが「1000万人署名は現在約820万筆。まだ署名は続いています。1000万筆を達成して首相官邸にたたきつける」と訴えました。
講演ではまず内橋克人さんが「大変衝撃を受けた言葉」として、詩人のアーサー・ビナードさんの、「炉というのは人々が憩う囲炉裏端、暖炉(の炉)。日本人はなぜ、『核分裂反応装置』に原子『炉』という言葉を使うのか」という発言を紹介しました。 鎌田さんから、今日は戦争と憲法と原発について講演してほしいと依頼されたという澤地久枝さんは、「(持ち時間内では話しきれないので)早口になってごめんなさい」と前置きして、「今日みたいにこんなにたくさん集まると、政府も恐いだろうと思います」と発言しました。
内橋克人さん
坂本龍一さんと人気バンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION」の後藤正文さんによる対談では、「脱原発って、ミュージシャンが偽善でやっているんでしょ?」と言われることがあるという後藤さんに対して、坂本さんが「偽善でやるのにこんな苦労はしたくないよね」と発言し、会場から拍手や笑いが起こりました。
休憩をはさんで後半は、福島大学教授で、福島県民大集会の呼びかけ人代表を務める清水修二さんが登壇。「首都圏の人たちが原発の電気を使いたくないといえば、福島の原発を動かす理由はないのです」と呼びかけました。 大江健三郎さんは、「反原発が達成されて、将来にわたって人間が生き得る場所をつくることが、次の世代への贈り物。それが私たちのすべきことであるし、現に今ここで私たちはやっています」と力強く訴えました。九州大学教授で副学長の吉岡斉さんは専門家の立場から、「原発事故に対して、今の体制を変えないというのは情けないなと思います。法律のレベルで根こそぎ変えていかなくてはなりません」と提起しました。
※清水修二さんの肩書きを「福島県民大集会の実行委員長」と掲載しておりましたが、「福島県民大集会の呼びかけ人代表」の誤りでした。「実行委員長」は福島県平和フォーラム代表の五十嵐史郎さんです。お詫びして訂正いたします。
最後に、落合恵子さんが「私にとってここにいることは居心地のいいことです。だって、同じ考えの方がこんなにおられることを確認し、どこかでうなずき合えることができるからです」とやさしく力強い言葉で締めくくりました。