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報告 被爆67周年原水禁世界大会の全日程終わる 長崎大会でまとめ集会
2012年08月09日
被爆67周年原水爆禁止世界大会は、8月9日、長崎大会のまとめ集会を行い、全日程を終了しました。まとめ集会には全国から2000人が参加し、核廃絶と脱原発運動をさらに発展させることを確認しました。
集会で主催者を代表し、川野浩一・大会実行委員長(原水禁議長)「原爆も原発も同じ核だ。国民の世論は脱原発に向かっている。私たちはこの先頭に立とう」と呼びかけました。オスプレイの配備問題を抱える沖縄から、屋良チエミ宜野湾市議会議員が「沖縄県民一丸となって、危険なオスプレイの配備を許さない。本土でも飛行訓練がある。みんなで阻止しよう」と訴えました。また、福島からは渡部英明・福島県平和フォーラム事務局長が「原発事故で16万人が避難を余儀なくされている。原発は原爆と同じく人道に反するものだ。福島は脱原発の先頭に立つ」と決意を述べました。
高校生のアピールでは、今年の第15代高校生平和大使に選ばれた、福島や東北の被災地を含む国内からの16名と、ブラジルからの代表2名が顔をそろえ、国連欧州本部で核廃絶を訴える決意を語りました。また、長崎を初め、全国で核廃絶の署名運動を進める高校生も抱負を述べました(写真左)。
海外ゲストを代表し、ドイツ連邦議会議員で緑の党副会長のベーベル・ヘーンさんが、「世界中で原子力の夢は終わっている。それに代わるエネルギーはある。必要なのはそれを進める政治的意志だ」と脱原発に転換したドイツとの連携を呼びかけました。
大会のまとめを藤本泰成・大会事務局長が行い、再稼働を許さず、脱原発への政策転換を勝ち取るとともに、ヒバクシャ援護、核廃絶、オスプレイなど、大会で出された問題に正面から立ち向かうことを強調しました。
最後に「核も戦争もない21世紀を実現し、子ども達に贈るとりくみを全力で進める」との大会宣言を満場の拍手で採択しました。
集会後、海外ゲストを先頭に、爆心地公園まで非核平和行進を行いました。(写真右)。爆心地公園では川野議長が献花を行った後、原爆投下時間の11時02分に全員で黙とうをして、全日程を終えました。