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被災58周年3.1ビキニ・デー集会が開催される(静岡市)
2012年03月01日
3月1日、静岡市「静岡県産業経済会館」を会場に、原水禁、東海ブロック原水禁連絡会、原水禁静岡県民会議で構成する実行委員会の主催で、「被災58周年3.1ビキニ・デー全国集会が開催されました。集会には、県内外から約190人が参加しました。
はじめに、主催者を代表して川野浩一原水禁議長が、福島第一原発事故からもうすぐ一年が経過することに触れて、「日本を沈没させないために、皆さんの力で原発を無くしましょう」と訴えました。
あいさつする川野浩一原水禁議長
地元歓迎のあいさつは静岡県平和・国民運動センター議長の須藤達美さん
講演と提起では、フォトジャーナリストの豊田直巳さんを迎えて、「福島原発震災のまちから考える」と題して、スライド写真や映像を見ながらの講演がありました。3.11の震災以来、被災地で取材を続けてきた豊田さんは講演の中で、ガレキの処理問題について、「汚染されていないからといって、被災地のガレキを大量の燃料を使って(他県に)持ち込むことが何のお手伝いになるのか」と、疑問を投げかけました。
豊田直巳さんの生々しい福島での報告に参加者は熱心に聞き入った
特別報告では、福島県平和フォーラムから、永山信義さんが発言し、「3.11県民大集会を成功させて、全国、全世界に脱原発を発信したい」と訴えました。また、「浜岡原発の現状と県民投票」として、前静岡県磐田市長の鈴木望さんによる特別報告では、「私も原発神話に侵されていたという反省がある。(3.11が起こって)地域が良くなるよう努力してきたこれまでは何だったのだろうと思った」という思いが語られ、自らが実行委員を務める静岡での原発県民投票の成功を呼びかけました。
永山信義さんは福島県平和フォーラムで事務局次長を務める
鈴木望・前磐田市長の特別報告
続いて、静岡から高校生平和大使を送り出すことが決まったことに関連して、第11代高校生平和大使で大学生の大神櫻子さんが発言。長崎で小学生時代を過ごし、6年生のときに福岡へ転校した体験について語られ、「被爆地とそうでない地域で、核廃絶などの問題への取り組みに差があっていいのかと疑問を持った」と、高校生平和大使になった動機を披露されました。
大神櫻子さんの懸命な訴えには大きな拍手が起こった
最後に集会アピールが読み上げられ、拍手の中で2時間の集会を終えました。
集会の前には焼津市の弘徳院で久保山愛吉さんの墓前祭があり、約30人が参加して、第5福竜丸乗組員として被災し、亡くなった久保山さんの墓前に線香や花束を手向けました。
■集会アピール
■静岡県焼津市長からのメッセージ(PDF)
■静岡県牧之原市長からのメッセージ
久保山愛吉さんの墓前祭