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「東海第二原発のプルサーマルに反対する連絡会議」が結成される
2010年12月23日
12月23日、茨城県水戸市内で「東海第二原発のプルサーマルに反対する連絡会議」の結成総会と記念講演が行われました。東海第二原発では2015年までにプルサーマルの導入が計画されています。それに対して地元を中心に広く関東圏へも連絡会議への参加・賛同を求め、運動を拡げようというものです。
総会では、共同代表として川口玉留・茨城平和擁護県民会議会長をはじめ河野直践・反原発茨城共同行動代表、相沢一正・脱原発とうかい塾代表など5名を選出し、当面の活動方針として集会、学習会、シンポジウム、宣伝活動、事業者・自治体への申し入れなど、プルサーマル計画の撤回を求め、運動を強化することを確認しました。
続く記念講演では、元京都大学原子炉実験所講師の小林圭二さんから「ますます危険を高める日本の原発-プルサーマルを中心に」と題してお話を伺いました。その中で小林さんは、「プルトニウム利用の本命は、プルサーマルではなく、もともと高速増殖炉であり、ただ単に、『余剰プルトニウムを持たない』とする国際公約でやっているだけ。六ヶ所再処理工場やもんじゅの破たんを隠ぺいするものでしかない」と訴えました。
また、資源節約の利点もほとんどなく、安全余裕を削り、わざわざ高い核燃料を使うことなど何のメリットもないことが指摘されました。さらに、使用済みMOX燃料の扱いについてまったく決まっていないことが大きな問題であり、そのことからもプルサーマル計画は破たんしていると訴えました。
■「『東海第2原発のプルサーマルに反対する連絡会議・結成総会』県民アピール」はこちら
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