被爆81周年原水爆禁止世界大会(2026)2026年

「被爆81周年原水爆禁止世界大会・広島大会」が開会しました

2026年08月05日

8月4日、「被爆81周年原水爆禁止世界大会・広島大会」開会総会が広島市・グリーンアリーナで行われ、約2000人が参加しました。

「折鶴平和行進」の参加者も続々と総会会場に到着するなかで開会し、中嶋胡桃さん(第28代高校生平和大使)が司会を務めました。はじめに、参加者全員で広島・長崎、そしてすべての核被害者に黙とうを捧げました。

下田梨央さん(第28代高校生平和大使)が故・栗原貞子さんの詩「生ましめんかな」を朗読、さらに寺本凛香さん(第28代高校生平和大使)が被爆ピアノを演奏しました。会場からはひときわ大きな拍手が送られました。

続いて金子哲夫・共同実行委員長が主催者あいさつ。世界の核と戦争をめぐる情勢はいっそう厳しくあり、NPT再検討会議では3回連続で最終文書の合意ができませんでした。日本においても高市政権下、非核三原則見直しなどの動きがあります。しかしなればこそ原水禁運動歴史と「核と人類は共存できない」という理念を再確認する大会としていくことを呼びかけました。

来賓として広島市市民局国際平和推進担当局長の山藤貞浩さんが登壇し、松井・広島市長からのメッセージを代読しました。

福島県平和フォーラム共同代表の酒井和紀さんが7月25日に開催された福島大会を報告。福島原発事故は15年を経て決して終息しておらず、被害を覆い隠そうとする政府の動きを許さず、脱原発の実現に向け運動をすすめていくことが必要であると述べました。

被爆者の訴えとして、畑口實さんから講演を受けました。畑口さんは胎内被曝者で、広島平和記念資料館の館長を務められました。原爆投下に至るまでの歴史を振り返りつつ、原爆のもたらした被害について、そして憎しみをものりこえて平和を求める「広島の心」について、自らの経験に即して語られました。

続いて、東広島・長崎選出の高校生平和大使と高校生1万人署名活動実行委員会のみなさんが登壇。全体を代表し広島選出の高校生平和大使の皆さんが核廃絶と平和な世界の実現に向けた決意を述べました。

開会総会に参加した海外ゲストが紹介され、代表してアメリカ・ピースアクションのセス・レーアさんがスピーチしました。原爆を使用したアメリカの市民として、核の被害をふたたび起こらないように行動する道徳的責任があるとし、ここに集った人びとと連帯して核廃絶に向けともに歩んでいけることを楽しみにしていると述べました。

また、サハラ・アラブ民主共和国からメッセージが寄せられていることが紹介されました(メッセージは本記事下部に掲載)。

谷雅志・実行委員会事務局長が大会基調を提起しました(→大会基調全文はこちら)。「核も戦争もない21世紀」を掲げ四半世紀が経過しましたが、その目標の重要性はむしろ高まっています。今大会は青年層の運営への参与をしっかりと位置づけ、今後の運動の発展へとつなげていきたいとしました。

その後、広島音楽サークル協議会のみなさんのリードと寺本さんの被爆ピアノ演奏で「原爆許すまじ」を合唱しました。

さいごに、秋葉忠利・代表委員が閉会あいさつを行いました。世界が混乱を極めるなかで核の水平拡散の危機もいっそう深刻になっていることを踏まえ、今大会をつうじて私たちの力を10倍、20倍と高め、この日本が核廃絶を主導できるような正しい方向へと引っ張っていき、2045年までには核廃絶を実現することを呼びかけました。

広島大会は今後、5日に分科会・ひろば・フィールドワーク、6日に国際シンポジウムとまとめ集会が行われる予定です。

「被爆81周年原水爆禁止世界大会・広島大会」開会総会アーカイブ動画

【サハラ・アラブ民主共和国】原水禁世界大会へのメッセージ

サハラ・アラブ民主共和国と西サハラで暮らす人々を代表して2026年、被爆81周年原水爆禁止世界大会の成功を祈念し、みなさんとの連帯を表明します。

今年の世界大会は、困難な世界情勢の下で開催されます。私たちの国家としての存続も、複数の国々による核兵器の脅しをともなった絶え間ない武力攻撃にさらされています。しかし、国際法違反の行いが法にのっとって処罰されることはまずありません。

現在の中東、そしてアフリカやヨーロッパの一部で続いている戦争は、世界情勢の悪化を明白に示しています。戦争が地域や人々にもたらす政治的、経済的、社会的な影響は、1975年からモロッコによる不正義かつ非合法の軍事占領下に置かれ、犠牲を強いられている西サハラの人々にとっても深刻な問題です。

植民地支配からの解放と私たちの権利の擁護を求める何百回にもわたる国連での決議にもかかわらず、占領は続き、私たちは破滅的な被害に耐えることを強いられています。

今一度、みなさんの世界大会の成功を祈念するとともに、参加者のみなさんが私たちの境遇に最大の関心をお寄せ下さるようお願いします。

2026年8月
ブラヒム・モジタール
サハラ・アラブ民主共和国外務省アジア局長兼大使

 

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