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来年の被爆70周年に向け運動前進を 原水禁世界大会が閉会

2014年08月09日

 長崎閉会総会.JPG長崎平和行進.JPG

「戦争を、被爆の実相を忘れず、人類が生き残るために立ち上がろう」 被爆69周年原水爆禁止世界大会は、8月9日、長崎市で閉会総会、非核平和行進を行い、来年の被爆70周年に向けて運動の前進を誓いました。
長崎県立総合体育館で開かれた閉会総会には2000人が参加、主催者あいさつで川野浩一・大会事務局長は「6日の広島での平和式典で安倍首相は昨年の原稿をそのまま使った。被爆者を冒涜するもので許せない」と怒りを露わにし、さらに「安倍政権は戦争への道をたどろうとしている。黙っていて平和は与えられるものではない。多くの人々の犠牲の上にあるこの平和を守るためにがんばろう」と、奮闘を呼びかけました。
九州各県で続けられてきた原水禁・非核平和行進のタスキが長崎から沖縄に引き継がれた後、沖縄・辺野古への新基地建設問題の訴えに立った沖縄平和運動センターの岸本喬事務局次長は「96年に普天間基地の代替施設として辺野古が決められてから18年間、クイ一つ打たせてこなかった。しかし、7月1日から実質的な工事が強行され、我々の抗議行動に対し自衛隊の導入も計画されている。国家権力が襲いかかっている」として、全国からの支援を求めました。
また、鹿児島の川内原発再稼働反対の訴えを鹿児島原水禁事務局長の野呂正和さんが行い「7月16日に川内原発の再稼働に向けた審査書が出された。しかし、これは避難計画もずさんなものだ。いま募集されているパブリック・コメントに多くの反対の声を出してほしい。9月議会が大きな山場になる。鹿児島で9月28日に大規模集会を開く。全国からも県議会議員などにハガキなどを出して、反対してほしい」と呼びかけました。
長崎の高校生から始まった「高校生平和大使」と「高校生1万人署名運動」の実行委員約100人も登壇し、17日から国連欧州本部へ出かけ、全国の署名を届けてしっかりアピールをしてくると決意が語られました。
海外ゲストを代表し、アメリカのピースアクションのポール・マーチンさんは「この大会は本当に多くの人達が集まり、被爆者が直接訴える貴重な場だ。高校生や海外ゲストも参加するすばらしい大会になった。私たちもこの力を受け、アメリカの議会などを動かし、核無き世界を作っていきたい」と語りました。
大会のまとめを藤本泰成・大会事務局長が行い、福島原発事故や沖縄基地建設強行など、安倍政権の暴圧に抗し、「来年の被爆と敗戦から70年、原水禁国民会議結成50年の節目の年に向け、運動の原点を見つめ直し、この1年の運動を積み上げよう」と呼びかけました。大会のまとめはこちら

最後に「川内原発の再稼働に反対し、脱原発社会をめざす決議」と「被爆69周年原水爆禁止世界大会・大会宣言」を全員で確認して、閉会しました。
その後、爆心地公園まで非核平和行進が行われ、参加者は、核兵器の廃絶、原発再稼働を許さないとアピールしました。爆心地公園では、献花を行った後、原爆投下の11時2分に黙とうを行い、7月27日の福島大会から始まり、広島大会、長崎大会とつないできた今年の原水禁世界大会の全日程を終えました。

川内原発再稼働に反対する決議はこちら

大会宣言はこちら

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