2016年9月アーカイブ

 

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 福島原発事故から5年半が経過、さらに安倍政権による戦争法強行採決から1年となった9月22日、東京・代々木公園で「さようなら原発 さようなら戦争 大集会」が開かれました。朝から激しい雨が降りしきる中を9500人の市民が集まり、原発再稼働や核燃料サイクルの推進、戦争法の具体化をめざす安倍政権と対峙し、運動を広げようと決意を固めました。
 福島の現地や避難者の現状などの報告を中心とした第1部のステージでは、福島県飯舘村の酪農家・長谷川健一さんが原発事故で一変した暮らしを語り、郡山市議会議員の蛇石郁子さんや、「避難の権利を求める全国避難者の会」共同代表の中手聖一さんも政府の対応に怒りを滲ませました。
 さらに、北海道平和運動フォーラム代表の長田秀樹さんは、泊原発の再稼働と幌延の高レベル核廃棄物の地層処分研究施設の問題を報告しました。
 
 「寿」のライブに続いて、第2部では、「許すな!憲法改悪・市民連絡会」の菱山南帆子さんが司会を務め、最初に主催者を代表し、作家の澤地久枝さんが「政府は昨日、福井の高速増殖炉もんじゅを廃炉にすることを決めた。しかし、原発を全てやめることをなぜ言わないか。5年半経っても福島ではふるさとに帰れない人が多くいる。これを絶対に忘れずにいこう」と呼びかけました。
 福島からは、「ひだんれん(原発事故被害者団体連絡会)」共同代表の武藤類子さんが「原発事故から全国で原発反対の行動が広がり、その力が政府を追い詰めている。しかし、汚染された大地と壊された暮らしを抱える福島のことをもっと知ってもらいたい。来年3月には、避難指示解除による住宅支援の打ち切りに直面している。『住まいを奪うな』の運動に支援を広げてほしい」と訴えました。
 詩人のアーサー・ビナードさんは、福島原発に流れ込む地下水を止めるための凍土壁が機能していないことを、『とど(凍土)のつまり』と批判。また、「東京電力は今や『東京電力ホールディングス』になっている。これは、福島原発がメルトダウンして穴が空いたり、税金を使って穴を空けた。東京電力が穴(ホール)を空けたからホールディングと言う」と皮肉りながら「原発は核武装のために作ったものだ。『核先制不使用』をオバマ米大統領がめざしたことに安倍政権は反対した。日本が世界で最も卑怯な国になってしまった。こんな政権に終止符を打とう」と強調しました。
 木内みどりさん(俳優)は「キューバ革命はどうして成功したのかをキューバを訪ねて聞いたら、革命時に600万人の国民のうち100万人が集まったと言う。日本でも6人に1人の2000万人が怒りを表明すれば変わる。その一歩を踏み出せない人にもっと語りかけよう」と述べ、さらに落合恵子さんからの「戦後最も乱暴な政権を打倒するまで闘う。これが生きた証になる」などとメッセージを読み上げました。
 若い世代から、今年の第19代高校生平和大使の布川仁美さんが登壇し、今夏、ジュネーブの欧州国連大使を訪ね、高校生が集めた署名の提出や、軍縮会議で訴えたことなどを報告し「平和活動で、知ること、想像することを学んだ。戦争体験者、被爆者の声を吸収し、後世に伝えていきたい。『微力だけれど無力じゃない』をモットーに平和な世界の実現をめざしていく」と決意を語りました。
 もんじゅの廃炉という大きな前進を勝ち取った福井から、原発に反対する福井県民会議の宮下正一事務局長がたち、「1995年に発電を開始したが3ヶ月しか動かず、事故や点検漏れなどを頻発して稼働できなかった。プルトニウムを燃やすもんじゅは、通常の原発以上に危険性や毒性が高い。冷却用ナトリウム、配管の破断でも大爆発を起こす。もんじゅが本当に廃炉になるか、年末までが瀬戸際だ。政府に全国から訴えを集中してほしい」と呼びかけました。
 集会の協力団体から、「止めよう!辺野古埋め立て」国会包囲実行委員会の木村辰彦さんが、「高江のヘリパット建設現場では、500人の全国からの警官を導入して、抗議する人を不当逮捕している。また、自衛隊のヘリコプターを使って資材を運び込む無法状態だ。沖縄には民主主義、憲法が適用されていない。しかし、全国の支援を受けて闘いが続いている」と報告。さらに辺野古新基地建設でも「先日の福岡高裁那覇支部の判決は、国の言い分そのままだ。三権分立を放棄している。国と地方自治体は平等だ。たとえ裁判で負けても知事の権限を行使すれば阻止できる。沖縄の運動は地方自治、民主主義、平和を守る闘いだ」と、全国からの支援を訴えました。
 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会からは共同代表の福山真劫さんが「違憲の戦争法で南スーダンで駆けつけ警護が行使されたら戦争に巻き込まれる。自衛隊派兵を許せない。戦争法廃止を求める1400万の署名を国会に出す。安倍は我々をなめるな!」と、連帯を呼びかけました。
 閉会あいさつを呼びかけ人でルポライターの鎌田慧さんが行い「今日は、もんじゅ廃炉という大きな曲がり角での集会となった。これまで核燃料サイクルに12兆円以上が無駄に使われてきた、これは日本の核武装のためのものだ。これをつぶしていく闘いを若い人に引き継いでいこう」と強調しました。

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雨のため、予定していたデモ行進は中止になり、参加者全員でプラカードを掲げながら「さようなら原発 いのちが大事」「原発再稼働を許さない」「戦争法は今すぐ廃止」などとシュプレヒコールを繰り返しました。

 

 朝鮮民主主義人民共和国の「核弾頭の爆発実験」に強く抗議するとともに、国際的対話を求める(声明)

   本日(99)、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が「北部の核実験場で新しく研究・製作された核弾頭の威力を判定するための核爆発実験」を実施したと朝鮮中央テレビが報じました。2006109日の最初の核実験から数えて5回目となる核実験で、東北アジア地域の緊張をさらに高め、世界平和の脅威となるもので決して許されるものではありません。

  原水爆禁止日本国民会議(原水禁)は、ヒロシマ・ナガサキの悲惨な現実と向き合い、核兵器廃絶のとりくみをすすめてきたものとして、ここに北朝鮮政府に対して強く抗議するものです。

  報道では、北朝鮮政府は「小型化、軽量化、多種化されたより打撃力の高い各種の核弾頭を、必要な時に必要なだけ生産できる」と核弾頭の開発を誇示しています。この核兵器の非人道性を省みず、核兵器能力の向上をはかる北朝鮮政府の姿勢は、国際社会の強い非難をあびるものです。原水禁は、北朝鮮政府に対して直ちに核兵器開発を放棄するよう強く求めます。

 一方、日本政府は「独自の措置および国連安保理決議にもとづく措置を着実に実施をしてきていたが、さらなる独自制裁は考えていきたい」としています。しかし、日本政府が米国の核の傘に依存し続けていることや、さらに通常兵器にまで核兵器による抑止を求めて米国の先制不使用宣言に反対していることも事実です。朝鮮戦争は休戦協定により、武力衝突は一旦終結したものの、北朝鮮と米国は停戦状態のままで、米韓合同軍事演習も実施されています。そのことが北朝鮮を国際社会から孤立させることにつながり、東アジアの平和への大きな脅威をつくりあげています。米国政府及び国際社会は、北朝鮮に対する制裁措置を強化することなく、昨年101日に国連総会で行った北朝鮮の李洙墉(リ・スヨン)外相の「朝鮮戦争の休戦協定を平和協定に転換するよう米国にあらためて要求する」とした一般討論演説に対して真摯に対応し、その実現に向けた対話を開始すべきです。

  原水禁は、日本政府自らが核の先制使用をも含んだ核抑止による安全保障政策を放棄し、東北アジアの非核化に向けた被爆国としての真摯なとりくみに着手することを強く求めます。また、北朝鮮に対して核政策の放棄を求めるとともに、米国政府に対して北朝鮮政府の主張に真摯に耳を傾け、二国間及び六か国間の国際的対話をつくりだす努力を強く求めます。

 2016年9月9日

 原水爆禁止日本国民会議  議長 川野 浩一

 

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